FIAは2012年F1のスポーティングレギュレーションにおいて、バトルの際の防御の行為やセーフティカー出動時の周回遅れについて新たな規定を定めることを明らかにした。
FIAは昨年末、ライン変更についての規則を変更することを明らかにしていたが、4日、2012年レギュレーションの変更部分を発表した。
スポーティングレギュレーション20.3条には以下のように記されている。
「ポジション防御のための方向転換は2回以上は禁止される。ドライバーがラインを外してポジションを守り、レーシングラインに戻る場合、コーナーへのアプローチにおいて、自分のマシンとコース端の間に最低でもマシン1台分の幅を残しておかなければならない」
また、2012年はセーフティカー出動時に周回遅れのマシンがリードラップのマシンを抜いて列の最後につくことができるようになる。40.12条には以下のように記されている。
「競技長が安全であるとみなし、『周回遅れのマシンはオーバーテイクが可能』とのメッセージがタイミングモニターに表示された場合、リーダーにラップされたマシンはリードラップのマシンおよびセーフティカーを追い越さなければならない」
「これが適用されるのは、セーフティカーが出動した後、セーフティカーライン1を2度目に越えたラップの最後にラインを越えた時点でラップされていたマシンに限られる」
「競技長が、コースコンディションがオーバーテイクに適さないと考えた場合、『オーバーテイクは禁止』とのメッセージがタイミングモニターに表示される」