8月31日、FIAは2012年のF1カレンダーを発表し、全20戦からなるスケジュールを明らかにした。
この日、世界モータースポーツ評議会のメンバーによるファックス投票が行われ、満場一致で来季のカレンダーが正式承認された。
それによれば2012年は、“新規復活開催”のアメリカGPが第19戦として11月に組み込まれ、さらに今年のグランプリが国内の政情不安により中止となったバーレーンGPが復活。その一方、今季限りの噂が出ていたトルコGPが脱落し、トータルでは今季より1戦多い史上最多全20戦がスケジュールされた。
このカレンダーを巡っては、まず今年の6月にFIAが暫定カレンダーを発表したが、政情不安のバーレーンが開幕戦に設定されていたため、F1ボスのバーニー・エクレストンがシーズン終盤への移動を含む修正案を提示。それを経た結果、バーレーンは再びシーズン序盤の第4戦に移され、その代わりに暑さの懸念があったインドGPが10月に戻された。
シーズン開幕戦は2年連続でオーストラリアが務めるものの、日程的には今季より1週早い3月18日の決勝で、第2戦マレーシアGPとは2週連続開催に。この他にも、第3戦中国と第4戦バーレーン、夏休み前後にあるドイツ/ハンガリー、ベルギー/イタリア、そして日本GP以降の終盤6戦もそれぞれが2週連続開催と、チーム側の懸念事項であった過密日程がそのまま反映されている。
また来季はシーズン中のテスト復活が予想されており、ヨーロッパラウンドの前にムジェロかシルバーストンでテストが開催される見込み。今回のカレンダーでもそれを裏付けるように、第2戦マレーシアと第3戦中国、第4戦バーレーンと第5戦スペインの間には3週間のインターバルが置かれた。
8月のサマーブレイクは5週間の超大型夏休み。なお日本GPは、10月7日に決勝が行われる。