2013年のF1ではダブルDRSを禁止とすることで、チームが合意に達した。
今季メルセデスはラジカルな「ダブルDRS」と呼ばれるデザインを導入、これによって特にシーズン序盤に速さを発揮した。
ダブルDRSは、リヤウイングのエンドプレートの穴からマシンを通ってフロントウイングまで空気を流し、DRSを使用している際にフロントウイングをストールさせ、直線スピードを向上させるシステムだ。
ライバルチームたちはこのシステムの合法性に疑問を呈し、ロータスは中国GPでこれに対する抗議を提出したが、これは認められなかった。
そのためこのシステムが合法であるとの確認がとれたとして、ロータスも自ら類似するシステムの開発に取り掛かり、ドイツGPでこれをテスト、ベルギーGPで実戦投入する見込みとなっている。
他のチームは開発を進めておらず、このデザインが多額の予算がかかる開発レースを引き起こすことになるのを心配する者もいる。
F1テクニカルワーキンググループで話し合いが行われた結果、大多数のチームが、ダブルDRSの導入を阻止する形に2013年の規則を変更することで合意したと、情報筋が明かした。
メルセデスはこれに反対したものの、過半数の合意により禁止が決まったということだ。
規則変更は今年中にFIA世界モータースポーツ評議会により正式に発表されることになる。
メルセデスのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、このシステムに多額の開発費がかかるというライバルたちの主張を打ち消し、多額の予算など必要としないシステムだと述べている。