「トップ・デザインスクール・チャレンジ」受賞者を発表
1月15日、マラネッロ発
デザインの分野では名声の高い4校が、3台ずつ2040年のフェラーリをデザインし、提示した第3回「トップ・デザインスクール・チャレンジ」決勝戦において、「マニフェスト」、「FL」、「ダ・エスフェラ」の3つのモデルが賞を受賞しました。
ここで、デザイナーをはじめ、エンジニア、ドライバー、そして著名なコレクターまで、広範囲にわたる分野で活躍するフェラーリ代表者から成る審査委員会のメンバーを紹介しましょう。ニコラ・ボアリ、フランコ・チマチ、アルド・コロネッチ、ロドルフォ・ガッフィーノ・ロッシ、ジェイ・ケイ、フラビオ・マンゾーニ、ニック・マーゾン、アンドレア・ミリテッロ、パオロ・ピニンファリーナ、そしてセバスチャン・ベッテル(敬称略)です。そして審査委員会のメンバー全会一致で「マニフェスト」が栄えある「グランプレミオ・アッソルート」総合優勝を飾りました。「マニフェスト」は、フランス・ヴァランシエンヌのISDルビカに通う6名の学生、フランス人のミケル・バルトリ、グリモー・ジェルベックス、ジャン・バティスト・エピナット、ベルギー人のマイケル・カリフィアナキ、スタニスラス・オレクシアク、ウィリアム・ストック等がデザインしたモデルです。
審査員は、「マニフェスト」のデザインの完全性はもとより、車輌のエクステリア、キャビン、ランニング・ギアにいたるまで、全体を通して一貫したビションでまとめ上げた生徒達の能力の高さに感銘していました。また、未来志向の技術を取り入れたドアの優れた開閉メカニズムは、内部機能の進化を強調しています。一方、エクステリアはオーソドックスな機能を組み込みつつ、直観的に未来を感じさせるデザインでまとめ上げられています。
さらに審査員は、唯一キャビンにのみ集中したデザインを提示したロマン・エゴロフの「FL」に審査員特別表彰を授与することにしました。ドイツ・プフォルツ大学で学ぶロシア人生徒によるこのデザインは、車輌のインテリアに従来とは全く異なったデザイン言語を採用し、その過程でマン・マシン・インターフェースを統合し、再考察したとても優れた成功例との評価を得ました。
また、現在高級素材として広く使われているカーボンとレザーのコンビネーションをあえて採用せず、厳選したラグジュアリーで格調高いマティリアルを組み合わせたことも、一般的な常識をはるかに超えた彼の思考能力の高さがうかがえます。
最後に、オンライン投票による「特別賞」は、「ダ・エスフェラ」に決まりました。韓国・ソウル、ホンイク大学のイ・チェウク、ヨン・ハキョン、ウ・ジジョン、3名の学生の作品です。