バーニー・エクレストンが2014年F1においてポイント2倍レースを終盤3戦にまで拡大しようとしているが、大多数のチームがこれに懸念を感じているようだ。
タイトル争いの決着をできるだけ遅らせるため、今年の最終戦アブダビGPではドライバー、コンストラクター両選手権のポイントが2倍与えられることが決まった。
しかしエクレストンはダブルポイントを最終戦だけでなく最後の3戦に与えることを望んでいる。
この規則変更には全チームの同意が必要であるが、BBC Sportによると、エクレストンの提案に対する懸念が広がっているという。
この問題に関して唯一コメントしたロータスのスポークスマンは、「一番いいのはすべてのレースのポイントを2倍にすることだろう」と語った。
エクレストンとチームとの話し合いは続いているが、いくつかのチームが規則変更に関して懸念を表している。
「最終戦ポイント2倍に関して大多数のファンは不満を持っているため、それをさらに拡大するのは望ましくない」「すでにテストがスタートし、チーム間の序列のヒントがわずかながらも得られた後で規則を変更するのは公平ではない」「テストで出遅れたレッドブルとルノーにとって終盤に大量にポイントを獲得するチャンスがあるのは大きなメリットになる」との意見がチームから出ているようだ。
また「そのような“ギミック”でショー的要素を向上させようとするのは、今のF1には根本的な問題があると認めるようなものだ」との批判もある。
理論上は、1チームでも反対すれば、エクレストンのプランは却下されることになるが、ある関係者は、エクレストンの立場は非常に強く、チームへの影響力があまりにも大きいため、「バーニーは望むものを必ず手に入れられる」と述べたとBBCは伝えている。
エクレストンは最初からダブルポイントシステムを終盤3戦に導入することを提案していたが、一部チームが同意せず、最終戦のみポイント2倍という規則変更に落ち着いた。
しかし彼は先月チームに書面で、やはりダブルポイントを3戦に適用したいとの意向を示したという。