スペインのカタルニア・サーキットで行われた合同テスト3日目は、ウイリアムズのパストール・マルドナドがトップタイムをマークした。
テスト3日目を迎え、ドライバーの顔ぶれがガラリと入れ替わったこの日、ウイリアムズ・ルノーFW34を駆るマルドナドがトップタイムを奪った。マルドナドは、ランチ前にスーパーソフトを履いて1分22秒391を記録、そのまま3日目をトップで終えるとともに、前日ニコ・ヒュルケンベルグがマークしたそれまでのベストタイムを塗り替えるかたちとなった。
そのマルドナドに次ぐ2番手につけたのは、初日以来の新車ドライブとなったメルセデスのミハエル・シューマッハーだ。彼は、ソフト/ハードの両コンパウンドのタイヤ評価を行ったほか、午後にはレースシミュレーションに取り組み、最終的にはこの日最多の127周を走破した。
ザウバーの小林可夢偉が朝のセッションで3番手タイムをマーク。この日の可夢偉はガス欠で一時マシンをストップさせる場面もあったが、全体的にはマシンのセットアップやデータ収集に加え、2種類のリヤウイングの比較作業を行うなど順調にプログラムをこなし99周を消化。テストが残り半分となるなか、気になる新車の開発状況については、「前回のヘレスからうまく開発が進んでいる感触がある」と、期待のコメントを残している。
4番手はマクラーレンのジェンソン・バトン。午前中の彼はショートランを繰り返し、セットアップによるマシンバランスを評価。午後に入ってからはレースシミュレーションを走りきり、トータル114周を消化した。
トロロッソをドライブしたジャンーエリック・ベルニュが5番手で、ともに同タイムだったレッドブルのマーク・ウエーバーとフェラーリのフェリペ・マッサが6、7番手で続いた。ウエーバーはギヤボックスのトラブルに見舞われたものの、午後はレースシミュレーションを問題なく完了。一方のマッサは一連のデータ収集を引き継ぎ、ハードタイヤでこの日のベストタイムを記録。ただ、セッション終了間際に燃料系のトラブルからピットレーンでマシンをストップさせている。
前日トップのフォース・インディアは8番手。ヒュルケンベルグからマシンを引き継いだポール・ディ・レスタはお昼前にボディカウルが外れる珍しいトラブルに遭遇し、若干走行時間をロスしている。以下、マルシャのティモ・グロック、ケータハムのビタリー・ペトロフとなった。