ビアンキはレースの最後まで5秒ストップペナルティを消化せず、チェッカーフラッグを受けた。なぜこれが許されるのだろうか? 疑問に思った方も多いはずだ。

 5秒ストップのペナルティは今季から新たに導入されたペナルティで、3種類あるレース中のペナルティのうち、最も軽いペナルティ。軽い順に「5秒ストップペナルティ」、「ドライブスルーペナルティ」、「10秒ストップペナルティ」となっている。これらのペナルティはF1スポーティングレギュレーション第16条3項に記載されており、その中のa)として、今回の5秒ストップペナルティが記載されている。日本語に訳すと、内容はこうなっている。

「a)5秒ストップペナルティ。そのドライバーはピットレーンに入らなければならず、最少でも5秒間彼のピットに止まり、レースに復帰することができる。ただし、そのドライバーがレース終了までにピットインする必要がない場合は、ピットに入らないことを決断する場合もある。その場合には、5秒は彼のレース走破時間に加算される」

 つまり、ビアンキに5秒ストップのペナルティが課せられた時、すでにビアンキは最後のピットストップを終えていたため、ペナルティを消化するためにピットインをする必要がなく、レースタイムに5秒加算されたということになる。8番手でチェッカーを受けたビアンキは、9番手グロージャンに1.4秒差まで迫られていたため、8位グロージャン、9位ビアンキになった。

「5秒ストップペナルティ」が他の2つのペナルティと異なるのは、「そのドライバーがレース終了までにピットインする必要がない場合は、ピットに入らないことを決断するかもしれません。その場合には、5秒は彼のレース走破時間に加算されます」という文言が付いているということ。つまり「ドライブスルー」と「10秒ストップ」は、“ピットインする必要がなくてもピットインしなければならない”のだ。

 この順位で確定すれば、マルシャにとってはチーム創設3年目にして嬉しい初ポイントとなる。

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