メキシコから発生した豚インフルエンザが世界的な感染拡大を見せる中、A1GPワールドカップ・オブ・モータースポーツは、2008/09シーズン最終戦として予定されていた5月24日のメキシコ戦を中止することを発表した。
これによって今週末にブランズハッチで行われる第7戦が最終戦となる。オーガナイザーは、メキシコへの不要不急の渡航を避けるようにとの英国外務省の勧告に従い、メキシコ戦中止を決めたという。
「今回の決断は極めて残念なものであると言わざるをえない」とA1GP会長、トニー・テイシィエラはコメントしている。
「先週、この健康上の問題が発生したというニュースが報道され、我々は最新情報を得るよう努めてきた。問題は健康面のリスクにとどまるものではないことがすぐに明らかになった。英国外務省が勧告を行い、WHOがインフルエンザ流行のフェーズレベルを引き上げたことにより、我々は決断を下すべき時がきたと認識した。我々はなによりも、A1GPコミュニティの全員、そしてメキシコシティの何千人ものファンの安全を確保しなければならない」
今週末のブランズハッチ戦の後にはマシンがメキシコに向けて輸送されるため、その前に決断を行ったと、オーガナイザーは説明している。
