A1グランプリシリーズのイギリスのオフィスが事業を清算したことが明らかになり、2009-10シーズンの同シリーズの開催が危ぶまれている。
イギリスのデイリーテレグラフ紙は、グループの日常業務を担当するイギリスに位置する会社がサプライヤーに対する支払いが不能になったと伝えた。
「今日の厳しい経済状況の中で、我々は多くの企業同様、キャッシュフローに関する問題を抱え、(サプライヤーに対する)支払いができなくなった」と、A1グランプリ・オペレーションズ・リミテッドのスポークスパーソンが、同紙に対してコメントし、裁判所はA1ホールディングスの子会社である同社の管財人を指名する予定であることを認めた。
昨シーズン、A1GPはフェラーリのマシンを採用、アンドレッティ・グリーン・レーシングの参入など、話題を集めたものの、イベントのキャンセルが相次ぎ、チームのエントリーも思うように集まらなかった。
以前から同シリーズが財政面で問題を抱えているとの報道は出ており、2005-2006シーズンだけで、2億4,000万ドルの損失を出し、その後は大幅にコストが削減されたものの、多額の金が支出され続けたという。
一方でシリーズのボス、トニー・テイシェイラは、先週、2009-10シーズンの開幕戦がサーファーズ・パラダイスで開催されることを発表している。
