2011年から参戦が認められる13番目の新規チーム枠を巡って、GP2チームのARTグランプリが小林可夢偉の所属するザウバーとの合併を模索しているとウワサされている。
可夢偉の所属するザウバーはシーズン当初からマシンにスポンサーのロゴがほとんどなく、チームの財政も苦しい状態にあると伝えられている。一方、ARTは現FIA会長ジャン・トッドの息子、ニコラ・トッドが代表を務め、ARTとしてすでに新規参戦のエントリーを済ませたことを表明している。
そんな中、スペインのエル・ムンド紙はザウバーを率いるペーター・ザウバーが「協力で安定したパートナーを見つけられれば、再びF1の表舞台から退くつもりである」とのコメントを掲載し、そのパートナーがフランスのGP2チームであるARTになるかもしれないと伝えている。
またこの合併は、ARTとともに来季の参戦が有力視されているエプシロン・エウスカディにとっても都合のいい話になるとされている。すでにファクトリーと最先端の風洞を持ち、ル・マンに参戦するなど十分な実績を積み上げている同チームは、ARTがライバルから消えることで参戦のチャンスがより大きくなるのは明らか。
代表のホアン・ビラデルプラットはこの件について「反論するのも難しい話だ」とコメントしている。