スーパーGT第3戦セパンは16日、54周の決勝レースが行われ、GT300クラスはポールポジションからスタートしたARTA CR-Z GTが、一時MUGEN CR-Z GTに逆転されるも、再逆転で優勝を飾った。
GT300クラスは、序盤から2台のホンダCR-Z同士の激しい首位争いが展開された。その後方、SUBARU BRZ R&D SPORTはスタート直後マネパ ランボルギーニ GT3に先行され、2台のCR-Zを3番手以下の集団が追っていく展開となる。
2台のCR-Z同士の間隔は少しずつ広がっていくが、その一方でマネパGT3とBRZの熾烈なバトルが展開。その後方には開幕戦のウイナー、GAINER DIXCEL SLSが続いていった。
上位陣で最初にピットに向かったのは、2番手を走っていたMUGEN CR-Z GT。武藤英紀から中山友貴にスイッチし、同じタイミングで3番手を走っていたマネパ ランボルギーニ GT3。織戸学から青木孝行に交代する。
翌周、今度は首位を走っていたARTA CR-Z GTもピットイン。高木真一から小林崇志に交代するが、ARTAは無限よりも作業に時間がかかってしまい、これでMUGEN CR-Z GTがトップに浮上した。また、3番手を争っていたSUBARU BRZ R&D SPORTも27周を終えピットに向かうと、JAF-GTのメリットであるピット時間の短さを活かし、あっさりマネパ ランボルギーニ GT3の前に出た。
しかし、3番手を走行していたSUBARU BRZ R&D SPORTは35周目の最終コーナーで、マッハGoGoGo車検Ferrari458をラップしようとした際に接触、スピンを喫し、その間に4番手に浮上していたGAINER DIXCEL SLSの先行を許してしまう。さらに、SUBARU BRZ R&D SPORTの後方にはマネパ ランボルギーニ GT3がピタリとつけた。
一方、先頭のMUGEN CR-Z GTは首位を盤石のものとしたかに見えたが、少しずつMUGEN CR-Z GTとARTA CR-Z GTのギャップが縮まっていく。そして迎えた41周目、1コーナーで小林が駆るARTA CR-Z GTが再びトップに浮上した。
ARTA CR-Z GTは再び逃げ切りをはかり、そのままトップでチェッカー。CR-Zでの参戦開始から3戦目にして見事初優勝を飾った。2位はMUGEN CR-Z GTで、2戦連続の2位。3位はGAINER DIXCEL SLSが入り、FIA-GT3勢として表彰台の一角に食い込んでいる。