ARTA Project
第6戦 富士 決勝レポート(GT300)
ガライヤの性能を十分に引き出す
午前のフリー走行では決勝のセットの確認走行を行った。コンディションの違いはあるものの、アンダーステアの傾向が出てきてしまったため微調整をして決勝に挑んだ。
スタートは高木真一。スタート前のウォームアップ走行でマシンの確認をして、さらに微調整をしてスタートを切った。高木は1コーナーを無難にクリアして上位を狙ったが、Bコーナーで後続車から追突されてしまい、ほぼ最後尾まで順位を落としてしまう。幸いマシンにダメージは無く走行を続ける事が出来たが、マシンの状態が良かっただけにこの追突は痛かった。
高木は1周につきひとつずつポジションを上げて10周目までに予選のポジションまで回復した。高木は安定したペースで周回を重ね、前車のピットインもあり32周目までには4番手までポジションを上げた。その2周後にルーティンのピットインを行った。ペースが速くて安定していたので、予定より数周ピットインを遅らせ、また前後との間隔をみて、チームはこの周でピットインさせた。
タイヤは左側のみ交換し、松浦孝亮にステアリングを委ねた。松浦はコースに8番手で復帰し、2周目から非常に速いラップで周回を重ねていった。50周目には5番手までポジションを上げ、1分43秒台という速いペースで前車を追ったが、これ以上は追いつく事が出来ず5位でレースを終えた。最初の追突が無ければ表彰台も狙えたペースだっただけに非常に悔やまれる内容だったが、チームとドライバーはARTA Garaiyaが持っている性能を十分に引き出す事が出来たレースだった。
鈴木亜久里監督のコメント
「最初の追突は痛かったね。幸いマシンにダメージが無かったので完走出来たけど、トラブルに巻き込まれないようにしないとね。でもチームは良いマシンを作ってくれたし、二人のドライバーはマシンの性能を最大限に引き出してくれたと思う。」
佐藤真治エンジニアのコメント
「ドライバー二人がとても頑張ってくれました。最初の追突だけは余計でしたけど、マシンの性能を十分引き出せていたかな、と思います。今回ブリヂストンさんが良いタイヤを持ち込んでくれたのですが、それがちょっと良すぎてアンダーステアの傾向が出てしまいました。次回までにそれを修正して頑張ります。」
高木真一選手のコメント
「1周目に後ろから追突されてしまい、その時点でトップを狙う権利を失っちゃいました。タイヤを2本交換という作戦でタイヤを労わりながら走行したんですけど、そのタイヤが最後まで持ってくれたのが良かったと思っています。また次も頑張ります。」
松浦孝亮選手のコメント
「今回から新しいリアタイヤを導入したのですが、今までのバランスと真逆になってしまったので、セットアップに少々苦しみました。しかし、決勝までに調整する事が出来たので良かったです。次のテストでさらにマシンを熟成させてオートポリスでは表彰台を目指したいです。」
