5月31日~6月2日にかけ、イギリスのシルバーストン・サーキットで開催されたAUTO GPの第4戦で、ユーロノバの佐藤公哉が今季3勝目をあげ、選手権のリードをさらに広げた。
前日のレース1を予選順位の6位でフィニッシュした佐藤は、リバースグリッドが採用された日曜のレース2(14周)を2列目3番グリッドからスタートすることになった。佐藤はスタートでうまい加速を見せると、すぐにフロントロウの2台を追い抜き1コーナーをトップで通過、レースの主導権を早くも握った。
レース序盤、先頭でリードを広げにかかる佐藤は、中盤に入るとファステストラップもマークする速さを見せる。さらに佐藤は、「僕らの戦略はスタートでソフトタイヤを履き、セットアップから最大限のパフォーマンスを発揮することだった」とレース後語ったとおり、その後もリードを失うことなく先頭をキープ。
そして終盤、約1秒のアドバンテージを保ったまま11周目の終わりにピットストップを行うと、佐藤は再び先頭でコースに復帰。2番手につけるセルジオ・カンパーナも追い上げを試みたが、佐藤はカンパーナの接近を許さず、最後も0.899秒差で逃げ切って今季3度目となるトップチェッカーを受けた。
この結果、佐藤は選手権リーダーの座を引き続き守るとともに、2位とのギャップを2桁にのせ、これまでで最大となる13ポイントのリードでシリーズを折り返すことになった。
なお、佐藤のチームメイト、黒田吉隆は予選15位、レース1とレース2をともに12位でフィニッシュしている。