DTMドイツツーリングカー選手権の3メーカー合同テストが南スペインのモンテブランコで行われ、2012年から参戦するBMWは移籍してきた王者マルティン・トムジク、ブルーノ・シュペングラーに加え、ロメイン・グロージャンが走行。テストを終えた。
今回のDTMテストでは、元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンがメルセデスベンツCクラスクーペをドライブし注目を浴びたが、DTM関係者の注目はやはりBMW陣営だ。今季、アウディA4 DTMをドライブしチャンピオンを獲得したトムジクが、初めてBMW M3 DTMのステアリングを握ったのだ。
BMWは今回のテストで足回りのセッティングと電気制御系統のチェックに重点が置きテスト。トムジクは「新しいチームと新しいマシンに慣れることが先決」とコメントしつつも、テストはポジティブに終えた様子。BMWはシュニッツァー、RBM、RMGの3チームが積極的に走り込み、1日300周以上を走破した。
このモンテブランコでは、30歳の誕生日を迎えたトムジクに、モータースポーツディレクターのジェンス・マルカルトをはじめとしたクルー全員から誕生日とBMWワークスへの歓迎の意味をこめたささやかなバースデイパーティも行われている。
BMW陣営では、トムジクに加えシュペングラー、そしてF1ロータス・ルノーGPのシートを狙っているロメイン・グロージャンが参加。グロージャンはフォーミュラ以外では2010年にFIA GT1世界選手権に参戦し、マテック・フォードGTを駆りトップを争っていたため、BMWはその時の活躍も印象にあるようだ。また、BMWはフォーミュラBMWを経てユーロF3に参戦していたマルコ・ウィットマンもテストに招聘している。
テストを終えてマルカルトは、「テストの結果には十分に満足しているよ。トムジクは予想を裏切らず最初からチームになじみ、問題なくテストプログラムをこなしてくれた」と上機嫌で語ってくれた。