BMWの有名チューニングショップであり、昨年までGSR & Studie with TeamUKYOのエントラントとして活動してきたStudieが17日、『BMW Sports Trophy Team Studie』としてスーパーGT300クラスの体制発表会を行い、今季の陣容を明らかにした。
昨年までGSR & Studie with TeamUKYOのエントラントとしての活動を行い、今季は新たにチームを立ち上げることになったスタディ。すでに『BMW Sports Trophy Team Studie』というチーム名は明らかにされていたが、それ以外の内容は多くが秘密のベールに包まれていた。
そんな新チームの発表会の舞台となったのは、東京駅そばにあるBMW Group Studio。BMWジャパンの本社があるビルの1階にあるショールームだ。その場所が示すとおり、発表されたBMW Sports Trophy Team Studieの体制は、BMWジャパンがサポートする非常に強力な体制となった。
チームはもちろんBMW Z4 GT3の2014年モデルを使用し、ドライバーは昨年までGT500クラスで戦っていた荒聖治と、BMWワークスドライバーで昨年のスーパーGT第5戦鈴鹿にスポット参戦したヨルグ・ミューラーというふたり。メンテナンスはRSファインが務め、BMWジャパンからも技術支援が行われる。
そして、注目すべきはそのカラーリングだ。白地に伝統の3色のMカラー、バイザーステッカーに『M Power』の文字。まさにBMWワークスを思わせるカラーリングがあしらわれ、"テディベアの原点"というドイツの高級ぬいぐるみブランド、シュタイフのロゴや横浜ゴムのゴルフギアブランドであるPRGR、ライカ、ウイダーといったロゴが並ぶ。
カラーリングが示すとおり、このBMW Sports Trophy Team Studieは、まさにBMWジャパンとコラボしたチーム。「今までいろんな国のレースを見にいきましたが、各国で現地のBMWインポーターとタッグを組んで戦い、PRを行っているチームがある。インポーターはBMW、そしてMブランドのPR、拡販に努め、チームは成績を出すことに集中し、いい結果を残している。日本でもBMWジャパン様と組んで、同じようなチームをスーパーGTで実現したかった」とスタディの代表にしてチーム監督を務める鈴木康昭代表はチーム設立への経緯を語る。
「そして、個人的にGT300クラスにすごく思い入れがあります。ただ、ここ数年GT300はいつの間にかメーカーの色がすごく強くなっている。私たちはBMWで戦わなければいけないチームなので、そこに対抗していかなければならない。そこで、やはりBMWジャパン様とコラボして戦いたかった」
今回の活動発表会には、BMWジャパンのアラン・ハリス代表取締役社長も出席。「自分もモータースポーツの大ファンで、過去にはレーシングカーをドライブしたこともある。こうしてBMWワークスドライバーを起用し、BMWジャパンとしてチームをサポートしコラボレーションできることを幸せに思う」と喜びを語った。
チームとBMWジャパンではまた、グランツーリスモとのコラボレーションによる企画や、チームのレースクイーンとして、ミス慶応コンテストのファイナリストを5名起用するなど多くの新しいプロジェクトをスーパーGTを通じて展開していくという。BMW Sports Trophy Team StudieはこれまでのスーパーGTの概念を大きく覆していく強力なチームとなっていきそうだ。