ブリヂストンは2010年F1シーズン序盤の3戦について供給するタイヤのコンパウンドを発表した。バーレーンGPはスーパーソフトとミディアム、オーストラリアGP、マレーシアGPはソフトとハードという組み合わせとなった。
2010年よりブリヂストンがF1に供給するポテンザタイヤは、フロントの幅が狭まったことを受けて、4種類あるコンパウンドのハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフトは前年までのものから変更を受けている。また、供給コンパウンドは前年同様に、一部例外となるサーキットを除いて、固い方と柔らかい方とで隣り合ったコンパウンドにはならないとしている。
開幕戦となるバーレーンGPはスーパーソフトとミディアムの組み合わせ。オーストラリアGPとマレーシアGPではソフトとハードが持ち込まれることとなった。
今季からのレギュレーションの変更で1イベントでドライバーあたりに使用できるドライタイヤのセット数は従来までの7セットずつから、固い方の「プライム」タイヤが6セット、軟らかい「オプション」タイヤが5セットとなった。
「これまではピットストップのタイミングを決定するファクターとなっていた給油が2010年にはなくなりますので、タイヤストラテジーは非常に重要となります。私共はドライタイヤ全てのコンパウンド見直して、車両の重量増と1回のスティントが長くなる可能性に対応しています」とブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部長は説明する。
「また、ウォームアップにかかる時間も短くなるように改良をしています。バーレーンGPとマレーシアGPには昨年と同じコンパウンドのセットを持ち込みますが、オーストラリアには固めのタイヤを持ち込むことにしました。
今シーズンはドライタイヤの供給本数、特に軟らかい方のタイヤはさらに少なくなりましたので、チームにとっては大きなチャレンジとなるかもしれません」