ピレリのF1合同テスト初日に走行を行い、ピレリのF1新タイヤを初めて試したドライバーたちが、それぞれの第一印象を述べた。
「ピレリにはあまり時間がなかったことを考えると、彼らはいい仕事をしたと思う」というレッドブルのセバスチャン・ベッテルのコメントをautosport.comが伝えている。
「タイヤに適応させるためにマシンに時間をかける必要がある。セッティング作業に取り組まなければならない。でもタイヤの働きはとてもいいし、多くの人々が予想していたよりもよかったというのが、一般的な意見だ」
今回参加した中で唯一、ブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーの経験を持つ、ウイリアムズのルーベンス・バリチェロも好印象を受けたという。
「ポジティブな印象を受けた。比較をするタイミングではないと思うが、いい傾向だと思う。午前中に42周走行し、問題なかった。ブリヂストンとは異なっているので、今後も学習していかなければならない。全く違うタイヤなのだから、同じように機能すると思ってはならない」
バリチェロは、ブリヂストンとのラップタイムの差は「コンマ2、3秒」だと述べているが、メルセデスのニコ・ロズベルグは1.5~2秒遅いと述べ、デグラデーションもひどいという感想を語っている。
トップタイムをマークしたフェラーリのフェリペ・マッサもハード側のタイヤに限ってだが、デグラデーションに苦しんだという。
「ハード側のコンパウンドはデグラデーションがひどく、予想したほど速くなかった」とマッサ。
「ソフト側にはとても満足している。速いし、デグラデーションの問題についてもとてもいい。両方でロングランをしたが、ソフト側でやった方はすごくよくて、もしかすると僕の日曜のレースの時よりよかったかもしれない」
「もちろん、ここに持ち込まれたハード側のコンパウンドについては彼らはもっと改良しなければならないだろう。それがこのテストの目的だ。ピレリは何が起きているのかをチェックし、僕らの提案に耳を傾け、状況を理解しようとしている」
ルノーのロバート・クビカは、判断を下すのは早すぎると述べている。
「レースをやったのは5日前で、その後テストが行われ、ラバーがのったから、路面状態は大きく異なっている。だから比較するのは難しい。レースの時よりグリップがかなりいいはずだ。そうなると比較するのは簡単ではないし、比較する意味は全くない」
「来年のマシンに関し、どういう特徴がベストに働くのか、アイデアを得るだけのことだ。レースウイークエンドでこれほどラバーが乗った状態で走ることはない。だから、実際にはこのテストはそれほど重要だとは思わない」