バーニー・エクレストンのCVCキャピタル・パートナーズにおけるチーフエグゼクティブのポジションが危うくなっているとの報道を、本人およびCVCのメンバーが否定したものの、CVC取締役会において、エクレストンへの批判は収まっていないようだ。

 エクレストンは、アドルフ・ヒトラーとサダム・フセインのリーダーシップを評価する発言を行ったことで批判を受け、後に謝罪した。しかしF1の商業権を所有するCVCの主要メンバー数人はユダヤ系の人物であり、エクレストンの発言は問題視され、彼を退任させる動きが出てきているとの報道がなされた。それをエクレストン本人とCVCマネージングパートナーのドナルド・マッケンジーは否定したものの、CVC取締役会メンバーで、ユダヤ系ビジネスマンであるサー・マーティン・ソレルは、エクレストンを非難し、“エクレストンが今も社にとどまっているのはラッキーである”との発言を行った。イギリスのデイリー・メール紙は、ソレルを含む数名の取締役は、エクレストンを降格する提案を行ったと報じている。
「彼のヒトラーに関する発言には愕然としている」とソレルはコメントしている。
「彼の発言は実に不愉快なものだった。彼は忠告を受けて完全なる謝罪を行った。(しかし)他のビジネスのCEOであれば辞めているだろう」

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