スーパー耐久2013 第4戦
SUPER TEC 富士スーパー耐久7時間レース
■レース概要
開催日時:2013年8月11日(土)~12日(日)
開催地:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
■レース結果概要
車名:DIJON IS WAKO'S ED DC5
エントラント:DIJON Racing
ドライバー:A:鶴田和也 B:太田侑弥 C:井上恵一
予選:ST4クラス 5位(総合28位)
決勝:130周リタイヤ(規定周回数140Laps)
富士スピードウェイ(静岡県小山町)を舞台にスーパー耐久シリーズ第4戦『SUPER TEC』が開催。DIJON Racingは、鶴田和弥選手、太田侑弥選手、井上恵一選手の3選手を擁して参戦した。
スーパー耐久シリーズ第4戦『SUPER TEC』は、今季、日本国内での最長レース時間となる7時間の戦いとなり、ST4クラスで優勝するためのターゲットラップは200周と予想され、1周4.563kmのコースを200周する(走行距離は900km超え)真夏のサバイバルレースとなる。
そのため、ドライバーはマシンへの負担を減らすのはもちろんだが、ピットストップの作戦を含め、チームワークも非常に重要となり、監督、メカニック、ヘルパー、マネージャー達の頑張りもレース成績に反映され、チームの総合力が問われる。
今回のスーパー耐久第4戦ではスポットエントリーも認められ、GT3~ST5クラスまで含めると53台と今季最多のエントリー数を集めた。この中でも、DIJON RacingがエントリーするST4クラスは17台の大量エントリーとなり、最も激戦区であることに間違いない。特にGT3~ST5クラスまでマシンの速さも各クラスごとに違いが多いため、これらのマシンとコース上で遭遇した際に如何に上手に対処できるかも非常に重要な要素となる。
■8月9日(金)占有走行 天候:晴れ 路面:DRY
金曜日には1時間×3セッションの練習走行が行われた。この日の富士スピードウェイは好天に恵まれ、非常に暑いコンディションであったが鶴田選手、太田選手、井上選手は精力的に周回を重ね、マシンのセットアップや燃料計算等のテストプログラムを精力的にこなしていった。
1本目がST-4クラス2位、2本目がST-4クラス1位、3本目がST-4クラス6位となり、金曜日の総合成績でもST-4クラス3位とまずまずの結果でレースウィーク初日を終了した。
■8月10日(土) 予選 天候:晴れ 路面:DRY
土曜日は通常のシリーズ戦同様、午後より各ドライバーの予選が行われた。天候は昨日に引き続き晴れであるが昨日より気温が更に上昇し、マシンにもドライバーにも非常に厳しいコンディションとなる。
13時55分、第2グループ(ST-4&ST-5)Aドライバー予選(15分間)が開始。鶴田選手がコースイン。タイヤを慎重に暖めて、2周目には1分59秒468をマークしST-4クラストップにつける。長時間の決勝レースを見据え、タイヤ温存のためにピットイン、結果ST-4クラス5番手となる。
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0分のインターバル後、第1グループ(GT3~ST-3)Bドライバー予選が開始され、14時35分に第2グループBドライバー予選開始のボートが示された。太田選手は、アタック1周のみで1分58秒540をマークしST-4クラス4位。合算の結果、同じくインテグラを使用する58号車に対して僅か0.039及ばずST-4クラス5位となった。
続いて、15時15分から第2グループCドライバー予選がスタート。Cドライバー予選はグリッドには影響しないが予選通過(基準タイム)をクリアする必要があり、井上選手がアタックし、1分59秒834をマーク(クラス5位)。基準タイムをクリアした後は、決勝タイヤの皮むき作業を行ったが、ピットアウトする際にピットレーン速度違反の裁定が言い渡され、『決勝6グリッド降格』と非常に厳しい裁定を受けることに。このペナルティによって、翌日の決勝レースのスタートグリッドはST-4クラス10番手、35番グリッドからスタートする事となった。
予選結果
Aドライバー 1分59秒468/クラス5位
Bドライバー 1分58秒468/クラス4位
Cドライバー 1分59秒834/クラス5位
A/B合算 3分58秒008/クラス5位
■8月11日(日) 決勝 天候:晴れ時々雨 路面:DRY→WET→DRY
富士スピードウェイの上空は朝から夏空が広がっており、気温は30℃を超える猛暑の中、AM8:00から20分間のフリー走行が行われ、DIJON Racingは、決勝に向けてのマシンチェック及びピット作業シュミレーションの確認を行い、ST-4クラス7番手となる。
AM11:00から今季最長の7時間の決勝レースの幕がきられた。今回のスタートドライバーはベテランの太田選手。2周に渡るフォーメーションラップの後、2グループに分けられた53台の車両が一斉にスタート。
太田選手はスタートを決めオープニングラップでST-4クラス7位に一気にジャンプアップ。レースは序盤から接触やペナルティストップなどが多発する荒れた展開となったが、DIJON Racingは順調に周回を重ねて行った。序盤の20周目には、コース上にストップしたマシンを回収する為にセーフティーカーが導入され、ライバル勢はこのタイミングで最初のピットインを行うチームもあったが、DIJON Racingはこのタイミングでの初回のピットインは早すぎるとの判断から、コース上に留まる事を選択し、太田選手の走行を継続する。
セーフティーカーが導入された3周後には、コースクリアとなり、セーフティーカー解除となりレースは再開。太田選手は23周目にクラストップにまで浮上する大躍進を見せ、その後のピットインまで41号車S2000とST-4クラスの首位争いを展開した。40周を終えて予定通りルーティーンのピットイン。ドライバーチェンジ、フロントタイヤ交換、給油を行った。迅速にピットワークも終わり、次にバトンを受けたのは鶴田選手。
ST-4クラス9位で復帰した鶴田選手も安定したペースを守りつつも随所に攻めた走りを見せ63周を終えた頃にはST-4クラス2番手まで浮上する。レース開始から間もなく3時間が経過し、周回数80周を終えて2回目のピットイン。前回のピットストップ同様、フロントタイヤの交換と給油を行い、今度は井上選手がバトンを受け取った。
井上選手は順調に走行を重ねていたが、このスティント中に徐々に雲が厚くなり、最終コーナー側ではポツポツと雨が降り出してきた。この時点ではまだ路面はドライのままであったが、徐々に空は黒くなり風も強く吹いてきた。空には時折、雷が光り、コースの場内放送では局所的な雷雨が予測されることが告げられた。そしてピットインのタイミングが近づいてきた頃、突如、コースの一部(セクター3)だけ大粒の雨が落ちてきて、ピットインの際のタイヤチョイスを悩ませた。
燃料の残量が許す限りピットインを引き延ばしていたが、とうとう限界が近づいてきてしまいピットインをする事に。しかし、ここで雨の量は一気に増して、井上選手のコース状況の判断からレインタイヤの準備の指示が無線で飛ばされ、チームも素早くレインタイヤを用意、そして井上選手は130周を終えたところで3回目のピットイン。絶妙なタイミングでロス無くレインタイヤへと変更し、太田選手はコースへ復帰。
ピットインする直前には、コース上をスリックタイヤで走行している車両もいたが、DIJON Racingがピットインしている間に、ストレートを走行する車両の後方では水しぶきが激しく舞い、コース上は、まるで池のようなヘビーウェット状態へと激変した。
抜群のタイミングでレインタイヤへと交換し、万事順調に進んだと思われた矢先、太田選手から『車が前に進まない。』との無線が突然入ってくる。メカニックが無線で状況を確認し、何とかピットへ戻せないかと無線で通信するも車の状況は改善されず、何とか惰性で動いていたDIJON IS WAKO'S ED DC5は、無常にもヘアピンコーナー付近でストップ。
駆動系のトラブルによって4時間34分、130周終了時点でレース戦線より離脱しなければならないという残念な結果となってしまった。その後レースが終了しST4トップの周回数が200周だったため、完走扱いとなる首位周回数の70%にあたる140周を満たせず、DIJON Racingはこのレース完走扱いとはならなかった。
