DIJON Racing SUPER GT2014公式テストリポート(岡山)

開催サーキット: 岡山国際サーキット(1周5.807km)
車名:DIJON Racing GT-R
エントラント:DIJON Racing
マシン:NISSAN GT-R NISMO GT3
ドライバー:A:Takamori博士 B:田中勝輝 C:富田竜一朗(15日)、井上恵一(16日) 

 3月14日(土)から15日(日)にかけて、2014年SUPER GTの公式テストが『岡山国際サーキットファン感謝デー』として開催された。

 DIJON Racingはこの公式テストに48号車『DIJON Racing GT-R』で参加。マシンは昨年に続きNISSAN GT-R NISMO GT3を使用する。

 ドライバーはDIJON RacingのエースドライバーTakamori博士選手、昨年DIJON Racing コルベットZ06R GT3をドライブした田中勝輝選手が参加。この2名に加えて15日はDIJON Racingドライバー育成プログラムから富田竜一郎選手、16日にDIJON Racingチーム監督を務める井上恵一選手が参加した。

■3月15日(土)  Session1/Session2
 搬入日は雪も降り、一時は天候が心配されたが天候は無事に回復し、絶好のテスト日和となった。

 今年DIJON RacingがSUPER GTで使用するマシンは、昨年SUPER GTで使用した48号車を2014年仕様にアップデートしたマシンである。アップデート作業は岡山公式テスト直前に終了したため、アップデート後の初走行となる。

 この日の午前中に行われた公式テストSession1。まずはTakamori博士が2014年仕様DIJON Racing GT-Rのシェイクダウンを担当する。真白なボディにスポンサーステッカーが施された暫定カラーリングのDIJON Racing GT-Rはピットアウト~ピットインを繰り返し、マシンの確認作業を繰り返していく。

 Takamori博士がチェックメニューに従い、マシンチェック走行を終えると、セッションも中盤を迎える頃からテストプログラムは次の段階へと進む。

 マシンの確認作業を終えた後、田中勝輝、富田竜一郎のマシンへの熟練を目的に周回を重ねていく。田中勝輝は昨年の鈴鹿戦以来約半年ぶり、富田竜一郎に至っては今回が初めてNISSAN GT-R NISMO GT3をドライブする。

 両選手とも慣れない車なので、無理をせずに周回を重ねて行くごとに注力し、DIJON Racing GT-Rへの習熟度を上げていった。

 富田竜一郎は30周以上を走ったUSEDタイヤにもかかわらず、いきなり数周で1分31秒台をマークし、ルーキーとは思えない堂々とした走りを披露した。午前中は時間が許す限り、ルーキーテストを見据えた10周連続走行を行うが、安定したラップタイムでDIJON Racing GT-Rを操り、非凡な才能の片鱗をうかがわせた。

 午後に行われたSession2も引き続き田中勝輝、富田竜一郎を中心に周回する。富田竜一郎はこのセッションでルーキーテストに挑戦する。

 ルーキーテストでは、午前中に引き続き安定したラップタイムを刻み、31~32秒台で10周を難なくまとめきり、無事ルーキーテストをクリアした。

 Takamori博士はマシン評価に徹し、2014年仕様のマシン変更点をチェック、各種ドライバーエイドの介入具合を探り、基準セット作りを行い、田中勝輝が積極的に周回を重ねることでテストプログラムを進めていく。

 計測器のトラブルはあったものの、それ以外に大きなトラブルは無く、この日のテスト走行を全て終了し、全セッションを通じて89周を走りきり、走行データを蓄積した。

 この日のDIJON Racing GT-Rのベストタイムは、セッション2に富田竜一郎がマークした1分30秒786となり、両セッションの総合順位はGT300クラス22番手という結果となった。

■3月16日(日)  Session3/Session4
 3月16日に行われた公式テスト2日目。Takamori博士、田中勝輝に加えて普段はチーム監督を務める井上恵一選手がDIJON Racing GT-Rの第3ドライバーとしてエントリー。ドライバーから与えられる評価だけでなく、自らステアリングを握り、普段とは違う視点からもマシンを評価し、テストプログラムの進行具合を確認して行く。

 午前中に行われたSession3では開幕戦に向けてのテストプログラムに移行した。このセッションでは、初めてNEWタイヤでのアタックシミュレーションを行い、計測2周のみのアタックであるが、Takamori博士は29秒台のタイムを記録した。

 昨日の計測器のトラブルも改善され、順調に周回を重ねていくDIJON Racing GT-Rはセッション終盤にコースアウトする場面もあったが、59周を周回し、テストプログラムを一気に進める事ができた。

 午後に行われたSession4ではロングランを行い、近く行われる岡山国際サーキットでの開幕戦に向けたシミュレーションを中心に走行を重ねていった。燃費確認やマシンのセットアップ方向性など基本的なデータの最終確認を行った。

 2日間を通じて順調にテストを終えたDIJON Racing GT-Rは翌週に行われる富士メーカーテストを経て、いよいよ2014年シーズンの開幕を迎える。

 SUPER GT開幕戦は4月5日(土)から今回の公式テストと同じ岡山国際サーキットで開催されます。

 今シーズンもDIJON Racingの応援の程、宜しくお願い致します。

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