DTMは、コスト削減を目的に、次の第6戦の後、マシン開発の凍結を実行することを発表した。
凍結は8月17日に実施され、参戦するアウディとメルセデスは、空力関連およびエンジンを含む多数のパーツをモディファイできなくなる。
凍結は今季の残りレースに引き続き2010年シーズンにも実施され、その間、2011年に導入される新たなテクニカルレギュレーションの制定を目指して作業が行われる。
「2010年に向けては新たな開発に関する作業に力を注がず、来シーズンも現在のレベルのマシンで競技を行うという、DMSBと共になされたこの決定を賞賛する」とシリーズプロモーターITRのハンス・ベルナー・アウフレヒトはコメントしている。
「これによって今から来年に向けた安定した計画を行うことができ、2011年のDTM新レギュレーションを作り上げるための十分な時間が手に入る」
メルセデスとアウディも、新たなライバルメーカーの参入を期待し、今回の決定に賛成している。DTMはオペルが撤退して以来、ふたつのマニュファクチャラーが戦いを展開している。
「マニュファクチャラー側は、DMSBおよびITRと協力し、この技術凍結に向けて努力し、これを成し遂げた」とメルセデスベンツ・モータースポーツのボス、ノルベルト・ハウグは言う。
「今回のことで、多額の予算が節約され、カスタマーや観客に対し最高レベルのツーリングカーレーシングを提供し続けることができる」
「2011年に新たなテクニカルレギュレーションが導入される予定であり、他のマニュファクチャラーがDTMにより参入しやすくなるだろう」とアウディのウルフガング・ウルリッヒ。
「2010年にテクノロジーを凍結させるというのは、予算を大きく節約し続けるためのきわめて理にかなったやり方である」
