29日に決勝レースが開催されたDTMドイツツーリングカー選手権開幕戦ホッケンハイム。新たなレギュレーションとなり盛大な幕開けとなったこのレースには、多くの現役F1ドライバー、元F1ドライバーが姿をみせた。
F1第3戦中国GPで初優勝、メルセデスにF1復帰以来初勝利をもたらしたニコ・ロズベルグは、その勝利を祝い、メルセデスベンツファンに向けた感謝の意味を込めて1955年式メルセデスベンツW196をドライブした。
ロズベルグがドライブしたのは、55年のチャンピオンを獲得したファン-マヌエル・ファンジオがドライブしていたW196ストリームライナー。ロズベルグはふだんと同じイエローのヘルメットを被り、ファンにその勇姿を披露した。
また、ロズベルグのチームメイトであるミハエル・シューマッハーもホッケンハイムに見参。メルセデスW02でデモランを行うとともに、クリスチャン・ビエトリス、ロバート・メルヒ、ロバート・ウィケンスの3人を育成するために今年から設立されたジュニアドライバープログラムの指導者として、若手にアドバイスを送ったほか、弟ラルフも激励した。
そんなミハエル・シューマッハーの若手時代、ジュニアチームの仲間としてグループCカーレースを戦い、F1ではマーチ、ザウバーなどから参戦したカール・ベンドリンガーも旧DTMマシンを使った“タクシードライバー”として登場。また、サポートレースのフォルクスワーゲン・シロッコRカップには、元F1ドライバーのマルク・スレール、ミカ・サロ、エリック・バン・デ・ポールといったメンバーが登場。元気な走りをみせた。