FIAは、2014年にスタートするフォーミュラE選手権の一戦としてロンドンが加わり、現在のところ8つの開催地が決まっていることを明らかにした。フォーミュラEは、電気エネルギーのみを利用するフォーミュラカーが走る新しい選手権。

　8日、FIA世界モータースポーツ評議会が開催され、FIAはフォーミュラE初年度の2014年には都心で8戦から10戦の開催を予定しており、現在8戦の開催地が決まっていると発表した。
　今回発表されたのは、ロンドン（イギリス）、ローマ（イタリア）、ロサンゼルス（アメリカ）、マイアミ（アメリカ）、北京（中国）、プトラジャワ（マレーシア）、ブエノスアイレス（アルゼンチン）、リオデジャネイロ（ブラジル）。

　プロモーターは23の都市からストリートレースを開催することへの関心が寄せられており、上記開催地にさらに2戦を加える予定であると明かした。最終的なカレンダーは9月にFIAに提出する予定だということだ。

　プロモーターであるフォーミュラEホールディングスのCEO、アレハンドロ・アガグは、次のようにコメントしている。

「現在、8つの都市と、ストリートサーキットのデザインおよびその実現可能性について話し合っている」
「サーキットは都心で公共交通機関で楽にアクセスできる場所、レースの背景に最も有名で美しいランドマークが見える場所に設置する」
「都心でのみレースをすることで、我々の選手権の大きなメッセージが強く打ち出される。それは電気自動車は将来の都市の移動手段のひとつのソリューションであるということだ」

　電気自動車の開発および普及を目指し、若い世代にアピールする選手権を目標として立ち上げられたフォーミュラEは、1デー開催となり、プラクティス、予選、決勝が1日の中で行われる。決勝は45分、2回のピットストップが義務付けられ、その際にはクルマが交換される。

　各チームはドライバーふたり、マシン4台を走らせ、2014年には10チームが参戦するものとみられている。