F1第18戦アブダビGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 キミ・ライコネン
 チームのためにも自分自身のためにもとても喜んでいる。レース中には何が起こるか分からない。セーフティカーによってすごく難しい状況になったけれど、今年は何度も何度も同じようなレースを経験してきた。今日のサーキットでは僕らの速さをうまく発揮することができた。終盤は最速ではなかったかもしれないけれど、十分な速さと安定性があり、勝つことができた。チームにとって素晴らしいことだ。シーズン後半にはいくつか苦労したレースもあったから、優勝して復調することができて最高の気分だ。

決勝=2位 フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソ 決勝=2位
 今週末の展開には満足している。セバスチャン(・ベッテル)が最後尾スタートになり、ポイント差をもっと大幅に縮めるチャンスがあったのは事実だけれど、僕らのパフォーマンスとグリッドポジションからしてこのグランプリでポイントを失う可能性があったこともまた事実だ。以前にも言ったとおり、彼らの方が速いクルマを持っているけれど、チームとしては僕らの方が優れている。誰もがそれぞれの武器で戦っている。僕らは魔法の杖をひと振りして自分たちのクルマを全チームの中で最速のクルマにするようなことはできないだろう。でもチームとしての完璧さで彼らのパフォーマンスに立ち向かっていく。シミュレーションでは4位から6位のあたりだったが、実際には2位でフィニッシュできた。だから今回も完璧以上のレースといっていい。スタートからフィニッシュまで最大限の力を出し切って走った。予期せぬリタイアがたくさんあり、セーフティカー出動が2回あった。セーフティカー出動のタイミングは僕らにとって有利ではなかった。でもこういったことは僕らの力は及ばないことだ。ひたすら自分たちのレースに集中するしかなく、まさにそのとおりのことをした。次はオースティンだ。ここは誰にとっても初めてのサーキットだ。シミュレーターで試してみただけで、実際のコースはまた別物だろう。いい結果を出し、アメリカという重要な国でいいショーを披露したい。今夜僕は、グラスが半分空だと思うのではなく、半分満たされていると考えながら眠りにつくことだろう。自分たちが成し遂げてきたことに誇りを持たなければならない。コースでのメカニックの仕事、クルマを微調整しようとするエンジニアたちの仕事を誇りに思おう。今日はスタートからフィニッシュまでずっと戦い続けた。最初はマルドナド、次にジェンソン(・バトン)、最後にはキミ(・ライコネン)をつかまえようと攻めた。1周もリラックスする余裕はなかった。今年のベストレースかって? それはまだこれからだよ……。

決勝=3位 セバスチャン・ベッテル
 今日はいいレースができた。フェラーリとフェルナンド(・アロンソ)にとっては大きなチャンスだったけれど、僕らはそれを阻んだ。何より今日はすごく楽しめた。序盤にブルーノ(・セナ)との接触でフロントウイングにダメージを負い、理想的な状態とはいえなかったけれど、レースを続けることができたし、それほど大きなロスもなかった。その後、セーフティカーが出動している時、僕の注意が足りなかったのかもしれないが、タイヤを温めていたら、(前を走る)ダニエル(・リカルド)が減速したのでびっくりした。右に寄らなければならず、DRSボードにヒットし、フロントウイングを壊してしまった。ピットに入るには最悪のタイミングで、13番手を走っていたのにまた後方からやり直すことになった。改めて後方から他のクルマを抜いていったよ。最終的に3位表彰台を獲得できて、とにかくすごく嬉しい。

決勝=4位 ジェンソン・バトン
 キミ(・ライコネン)にお祝いを言うよ。彼は口数が少ないが、真のレーシングドライバーであり、今日の勝利にふさわしい。僕にとってはすごく楽しいレースだった。いいバトルができたしね。マーク(・ウエーバー)、セバスチャン(・ベッテル)、パストール(・マルドナド)とのバトルは特に楽しかった。でも残念ながら今日の僕らのマシンにはトップ勢と戦える速さはなかった。クルマのフィーリングは金曜とは全く違っていた。グリップを見つけることができず、変な感じだった。終盤、セバスチャンを押さえ続けることができなかった。彼はオプションタイヤを履き、しかも僕よりもフレッシュなタイヤで走っていたんだ。彼は新しめのオプションで追いついてきたが、僕の方は距離を走ったプライムだったから、同じだけのトラクションを得るのは不可能だった。ルイス(・ハミルトン)がリタイヤしたことで、コンストラクターズ選手権において上にいるフェラーリとの差がさらに広がった。すごく残念だよ。でもまだ2戦あるから、追いつくことを目指す。

決勝=5位 パストール・マルドナド
 最初のセーフティカー出動の後、KERSが使えなくなり、表彰台のチャンスを逃した。クルマの力が実際にはもっとあったのは間違いない。ペースはよかったし序盤はキミ(・ライコネン)とのギャップを縮めていたんだけどね。それでも今日はたくさんのポイントを稼げたし、素晴らしいレースができた。チーム内ですごくモチベーションが高まっているのを感じる。今後も僕らのクルマを上位につけていかなければならない。残り2戦が楽しみだ。

決勝=6位 小林可夢偉
 すごくタフなレースだったけれど、チームのために8ポイント獲得できてすごく嬉しい。残り2戦でコンストラクターズ選手権5位を争うことになり、とてもエキサイティングな戦いになりそうだ。残念ながら今日はクルマのパフォーマンスをフルに発揮することができなかった。ダウンシフトに問題があり、KERSのリチャージを適切にやることができず、100パーセントのパワーを得られなかった。それ以外はレースはうまくいった。スタートはうまく決めたし、チームはタイミング、戦略、ピットストップといった面で素晴らしい仕事をしてくれた。

決勝=7位 フェリペ・マッサ
 僕にとっては難しいレースだった。特に予想していた以上にソフトタイヤのデグラデーションがひどくて苦労した。金曜にはロングランはもっとずっとよさそうに思えたから、2日前と何が変わったのか、理解する必要がある。バランスに問題があった。高速コーナーではアンダーステア、低速コーナーではオーバーステアだった。ウエーバーとのアクシデントは決定的な出来事だった。あれによってレースの重要な時にたくさんのポジションを失ったんだ。彼はアウト側から抜こうとして、僕らは接触した。その後彼はシケインをカットし、復帰してコースを横切り、僕は彼と当たるのを避けようとしてスピンに追い込まれた。残念だよ。少なくとも小林よりは上でフィニッシュできたはずだからね。それでもコンストラクターズ選手権において重要なポイントを持ち帰れた。マクラーレンに対するリードを広げることができたからね。次のレースではフェルナンド(・アロンソ)がここで使っていたテクニカルアップデートを僕も使えるし、マシンパフォーマンスを向上させるため、さらに他のアップデートも導入されるものと期待している。でもコースの性格が勢力図を変える可能性があるのも確かだ。ここではレッドブルは当然として、マクラーレンとロータスもすごく強かった。でも別のサーキットでもそうだとは限らないよ。

決勝=8位 ブルーノ・セナ
 とても難しい週末だったが、最後は素晴らしい結果になった。いいスタートを決めて、ターン1に向けていい位置につけた。でも前で何台かが絡んで、ヒットされてしまった。それでゼロからスタートし直さなければならなかったが、冷静さを保ったよ。たくさんのバトルがあったけれど、僕らは必要な時にいいペースを発揮できて、チームのためにたくさんポイントを稼げた。そのために僕らはここにいるのだし、決して諦めない。残り2戦のオースティンとブラジルに向けて、力がみなぎるのを感じるよ。

決勝=9位 ポール・ディ・レスタ
 本当に忙しいレースだった。でもレースの展開を考えると、最終的にポイントが取れたことに満足している。ターン1で何が起きたのかはっきりとは分からない。最高のスタートを決めて、ニコの前に出たんだ。でもコーナー出口でタイヤがパンクしたことにすぐに気付いた。そのために大幅に後れをとったけれど、最初のセーフティカーによってその後れを取り戻せた。その後はもうピットストップはせずに最後まで走り切るつもりで、5位まで上がっていた。でも2度目のセーフティカーが出た時に、チームから呼び戻されて、フレッシュタイヤを履いた。終盤の僕らのペースは強力で、トロロッソ勢の前に出たけれど、セナを抜くことはできなかった。彼はマッサのDRSゾーンに入っていたから、僕は仕掛けることができず、9位にとどまるしかなかった。

決勝=10位 ダニエル・リカルド
 いいスタートを決めることができた。その直後にアクシデントを避けなければならなかったけどね。序盤のペースはすごくよくて、プライムを履いたシューマッハーについていけた。僕の方はほとんどのドライバーと一緒でオプションタイヤを装着していたが、シューマッハーを抜けるほどは接近することができなかった。プライムでのセカンドスティントではすぐにペースを上げることができず、ブレーキングで苦労した。2回目のセーフティカーが出た時、またピットインして新品オプションタイヤに換えた。元々は1回ストップを考えていたけれど、あれはいい判断だった。フレッシュタイヤを履いたことで、終盤いいペースで走れたんだ。10位にはとても満足している。レース序盤には入賞は予想していなかった。それでも諦めずに最後まで戦い続けたんだ。終盤、シューマッハーがまた追いついてきたけれど、なんとかしのぎきった。セーフティカー出動時に後ろを走っていたベッテルについて? ミラーを見ていて、彼がボードに突っ込むのが見えた。何が起きたのかさっぱり分からないよ。

本日のレースクイーン

織田真実那おだまみな
2026年 / スーパー耐久
マツキヨアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技
    【最難関は最初にやってくる】
    FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年6月号 No.1620

    [特集]新世代F1テクノロジー新解釈
    パワーユニット、エアロ、足まわり
    ──世界一の知恵比べを読み解く

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSU 2026 マフラータオル(DRIVER)

    2,500円