F1第8戦イギリスGPの決勝レースでトップ10入りを果たしたドライバーが、レースを振り返った。
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「シルバーストンという、モーターレーシングのホームで優勝を飾ることができ、僕にとってもチームにとっても素晴らしい瞬間だ。僕らシルバーアローは勢いに乗っている。このチームの一員であることをとても誇りに思うよ。この勝利は僕らのマシンを作ることに関わってきたすべての人たちのものだ。今日のルイス(・ハミルトン)は残念だったね。僕もタイヤに問題があったけれど、運よくセーフティカーに助けられた。今日の勝利は格別だよ。ファクトリーがこのコースからわずか10分のところにあって、チームメンバーや彼らの家族が来てくれていたからね。とてもエキサイティングなレースだった。タイヤをとても慎重に管理して走らなければならなかった。縁石に乗らないよう注意されたよ。終盤、マーク(・ウエーバー)に抜かれることなくタイヤを労わって走るのはとても大変だったけれど、このポジションを守ることができ、僕らにとって素晴らしい勝利を挙げることができた。来週末のニュルブルクリンクも僕らにとってホームグランプリだから、楽しみにしている。(タイトルの可能性については)まだ何も言うつもりはない。チームは冬の間、素晴らしい仕事をして、予選でものすごく速いクルマを作ってくれた。そして今、タイヤマネジメントに関しても向上し、何度も勝てるだけの速さがあるクルマになった。常に前進している。予選ではとてつもなく速いし、レースでもどんどん速くなっている。今日、僕らのマシンは決勝でも最速だったと思う」
マーク・ウエーバー 決勝=2位
「なんという一日だ! 決勝がこんな展開になるとは誰も予想していなかったと思う。スタートは最悪だった。最近はスタートがうまくいっていたから、今回の問題を調べる必要がある。その後、グロージャンと接触してウイングがダメージを負った。ピットストップでチームは素晴らしい仕事をしてウイングを交換してくれた。その後、戦いを始めて、セーフティカーが出るのを祈った。といっても、今日セーフティカーが出動した原因は望んでいなかった。人ごとではないと分かっていたからね。ああいうことが起こると、まるでロシアンルーレットのようだ。他のドライバーたちにたくさんのタイヤトラブルが起こるのを見るのは決して気持ちのいいものではない。僕はセーフティカーを最大限にうまく利用することができた。今まで実行した戦略の中で今日の戦略はベストの部類に入ると思う。ものすごくうまくいった。必要な時にペースをコントロールするよう努力し、最後はニコ(・ロズベルグ)と僕の戦いになった。あと数周あればよかったが、これが今日の結果だ。あと一歩でとても特別な一日になるところだったけれど、それでも十分いい一日だったよ」
フェルナンド・アロンソ 決勝=3位
「今朝の時点で、『お前は表彰台に上がれる』と言われたら、そんなことが可能だとは信じなかっただろう。昨日の予選で獲得した順位はかなり後方だったので、決勝で目指せるのは5位か6位だと予想し、できるだけ多くポイントが取れることを望んでいたんだ。何度かよくない出来事はあったけれど、今日僕らはいくつかの場面でラッキーだったと言っていいだろう。何人かタイヤのトラブルに見舞われたドライバーがいたことを考えれば、タイヤに問題がなかったドライバーはラッキーだと感じるべきだ。スタート直後の1コーナーでマーク(・ウエーバー)とグロージャンとかなり近いところにいたが(ぎりぎりで当たらずに済んで)とてもラッキーだった。セルジオ(・ペレス)のタイヤバーストは本当に怖かった。1センチの差で(タイヤのデブリに)当たらずに済んで運がよかった。最初のピットストップの際には、タイヤが完全に終わってしまっていたが、最終コーナーまで来ていてラッキーだった。それからベッテルのリタイアもね。難しい週末の末、これほどポイント差を縮めることができるとは想像できなかった。でも僕らは次のドイツGPから、もっとパフォーマンスを改善する必要がある。僕らが本当に後退してしまったのか、今週末だけの不振なのか、ドイツで分かるだろう。カナダまではフェラーリには表彰台争いをする力があった。予選では苦労していたが、レースペースは素晴らしかった。その状態に戻ることを目指す。タイヤに何が起きたのか、僕には判断できない。専門家がこの問題を解決しなければならない」
ルイス・ハミルトン 決勝=4位
「もちろん今日のレースにはがっかりしている。今日は、シルバーストンに来てくれたイギリスのファンに絶対に優勝をプレゼントしたかったのに。レース序盤はすごく順調だった。トップを快適に走り、ペースをコントロールできていた。タイヤのトラブルが起こったのは本当に残念だ。その後は、全力で戦い、できるだけ順位を回復することを目指すしかなくなった。何度かとてもいいオーバーテイクをしたし、あと1周あったらフェルナンド(・アロンソ)を抜いて表彰台に立てたかもしれない。起きたことを考えれば、10周目には最後尾だったのに4位でフィニッシュできたのはとてもいい結果だし、これでよしとするよ。今日はチームにとって素晴らしい結果を手に入れることができた。ニコ(・ロズベルグ)に心からおめでとうを言うよ。この難しい状況を切り抜けて僕らのために優勝を獲得した。僕らはこれでコンストラクターズランキング2位に浮上した。ここからすぐ近くにあるファクトリーで働く皆にとって、すばらしいごほうびだね。(タイヤにトラブルが続出し)安全性が一番の問題だ。これは受け入れ難い。僕らはこういうことが起こるのを防ぐことを目的に、タイヤを開発し改善するため、タイヤテストをしたのに、そのテストの後で、彼らは何もしなかった。誰かがクラッシュした可能性だってある。セーフティカーの後ろを走っている時、誰かがケガをしなければ何も対策がなされないんだと思った。今(ピレリやFIAと)話をするのは時間の無駄だと思う。今日何が起きたのか、彼らは目撃した。それに対して反応するべきだ」
キミ・ライコネン 決勝=5位
「終盤、ポジションを守ろうとしたのだが、他のドライバーたちよりおそらく20周古いタイヤでは、彼らを押さえ切るのは不可能だった。その時まではレースがとてもうまくいっていただけに残念だ。ペースはよく、楽に2位を獲得できそうだった。でもレースでは時にはこういうことも起こる。3戦連続で期待したような結果を得られなかった。でも少し運に恵まれ、ミスを減らせば、またトップに戻ることができるだろう」
フェリペ・マッサ 決勝=6位
「自分のレースにはとても満足している。今回は本当に非の打ちどころがなかった。最高のスタートを決めて、完璧なオープニングラップを走った。僕のキャリアの中でもベストのひとつだと思う。ファーストスティントでは攻めていけた。10周目、ターン5のコーナー半ばにいた時、左リヤタイヤが壊れ、ピットに戻らなければならなくなった。この緊急ピットインの後、最後尾に落ちたが、そこから攻めて、何度も素晴らしいオーバーテイクをして、ポジションを上げていった。タイヤのトラブルがなければ、表彰台に上がれただろう。今日はマシンのフィーリングがよかったし、僕もフェルナンドも上位勢と戦えることを示した。今僕らが一番心配しているのは安全性だ。今日何が起きたか、僕にははっきりとは分からないが、安全でないと知りつつ走るなんて状況は受け入れられない。たとえ運よく深刻なアクシデントは起こらなかったとしても、今日起きたことはとても危険だ。僕はバーレーンですでに2回こういったトラブルに見舞われている。できるだけ早く対策を行わなければ、絶対にまた起きる。数日後にはニュルブルクリンクに行く。大好きなサーキットだし、そこでは僕らのマシンが予選でもっと競争力を発揮してくれることを願っている。そうすればもっと上位のグリッドからスタートし、また強力なレースができるだろう」
エイドリアン・スーティル 決勝=7位
「レース序盤にはとても好調に思えた。最初から2回ストップを予定し、1周目には4番手を走っていたんだ。タイヤを労わり、長く持たせながら走るのは難しい仕事だったが、僕にとって一番の問題は2度目のセーフティカーだった。周囲のマシンはその時ピットに入ることを選んだ。僕はステイアウトし、リスタート時には3位にいたけれど、新しいタイヤを履いた後方の数台が大きなアドバンテージを持っており、最後の数周で簡単に抜かれてしまった。フィニッシュ直前に順位を落とすことになってがっかりしたが、7位でたくさんポイントを稼げたから、この結果に満足できる」
ダニエル・リカルド 決勝=8位
「大混乱のレースだったけれど、僕はほぼずっと、そこそこいいポジションにいられた。ベストのスタートはできなかったが、その後、挽回した。でも2回のピットストップで時間を少し失った。レース終盤はとてもいいペースで走れたけれど、最後のセーフティカーが出動した際に別の戦略をとっていれば、僕らはもう少しいい結果を出せたかもしれないね。その前にはフォース・インディアやフェラーリ勢と同じペースで走れていたのに、終盤僕らは古いタイヤで走り、3回目のピットストップをしたドライバーたちに抜かれてしまった。8位はいい結果ではあるけれど、もっとポイントを稼げるチャンスがあったのにそれを逃したと僕は考えている。今日の僕らはフェラーリ勢より速かったにもかかわらず、彼らより後ろでフィニッシュすることになったのはがっかりだ。特にマッサはタイヤトラブルに見舞われたというのに。タイヤに何が起こっていたのか僕は知らない。何人もコースアウトしたのを見たし、コースのいたるところにデブリが散らばっていた。少し危険だったから、この問題を調べる必要がある。僕に関しては通常のデグラデーションレベルだったけどね」
ポール・ディ・レスタ 決勝=9位
「極めて順調なレースだったとは言えないけれど、今週末起きたすべてのことを考えれば、今日は2ポイント獲得したことに満足できる。少しドタバタしたレースだった。ニコ(・ヒュルケンベルグ)の前に出ようとしてフロントウイングを失い、セーフティカーが出動した際にウイングを交換することを決め、そこでおそらくふたつほどポジションを失った。終盤フレッシュタイヤを履いて走り、リカルドとの差を縮めていったが、残り周回数が足りず、彼には届かなかった。浮き沈みの大きい週末だったけれど、連続入賞を続けられ、チームのためにまた2台揃ってポイントを取れたのはよかった」
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=10位
「今日のレースはとても楽しかった。いくつかとてもいいバトルをしたし、限界までプッシュできた。シルバーストンのような高速コースで走るのは楽しかったよ。決勝のある段階で、状況の全体像が分からなくなった。セーフティカーが2度出動し、コース上にはタイヤのデブリが散乱していた。セカンドスティントでスローパンクチャーが起きたために、ピットに早めに入らなければならなかった。僕らのスピードは予想していたレベルだったと思う。全体的に昨日の予選よりよかった」
