F1第7戦カナダGPの決勝レースでトップ10入りを果たしたドライバーが、レースを振り返った。
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
「今日は勝つことができて素晴らしい気分だ。レースではプッシュし続けた。序盤は特にね。ウォールに接触した瞬間があったけれど、自分では感じなかった。後方とのギャップを築きたかったんだ。レース終盤に何が起こるか分からないからね。レースが進行し、状況をコントロールできることがはっきりしたけれど、でもどうなるか分からないし、最後までプッシュし続け、リズムを保って走ることを心がけた。今週末、僕らがあらゆるコンディションで速く、決勝で速さがあることが分かってよかった。これまでと違ってタイヤの摩耗のレベルは平均的だった。つまりこの点で一歩前進したということだ。ここで勝てて嬉しい。特別なレースだからね。サーキットだけでなく街全体がこのレースを楽しんでいて、素晴らしい雰囲気なんだ」
フェルナンド・アロンソ 決勝=2位
「かなり難しい週末だっただけに、この2位は勝利のように感じる。僕らには競争力があり、トップのドライバーたちと戦うことができたのだから。彼らとのバトルでは全く危険など感じない。彼らは、320km/hでホイール・トゥ・ホイールで戦っているときでも、安全のためのマージンを残しておこうとする知性と経験を持ち合わせているからね。才能あるドライバーたちといいレースをし、バトルができてよかった。これこそ真のレースだ。モナコでは少し違っていたから、今回本物のレースを再び見ることができてとても喜んでいる。メルセデス2台に対するオーバーテイクはほぼ同じようにダイナミックなものだった。でもハミルトンとのケースは、僕らは同じペースで走っていたから、ロズベルグとの場合よりも激しいバトルだったかもしれないね。ロズベルグの時は、彼はスーパーソフトを履いていて、僕はミディアムタイヤを履いていたから、そのアドバンテージで数周のうちには前に出られることは分かっていた。ポイントの面からみて、今回の2位は素晴らしい結果だ。ランキングで自分たちより上位なのはベッテルだけになったんだ。彼にはここでは全く太刀打ちできなかった。ベッテルはこの勝利にふさわしいよ。彼は選手権においてリードを拡大したけれど、まだシーズンは長く、追いつく時間はたっぷりある。もっと上のグリッドを獲得していたらさらにいい結果が出せたかどうかは、何ともいえない。予選は、たとえウエットの時でも、僕らの弱点であり、絶対に改善させなければならないエリアだ。ファクトリーでもサーキットでも解決のため必死に努力している」
ルイス・ハミルトン 決勝=3位
「僕が抱えている、(メルセデスのマシンの)ブレーキング(を自信を持って行えない)問題はまだ解決していない。何も修正していない。いくつかの手段を用いて解決のために取り組んでいて、それが助けになっているけれど、もっと改善する必要がある。ブレーキングにおいてフェルナンド(・アロンソ)に至るところで接近されたんだ。彼はとてつもなく速かったから、押さえ切るのは難しかった。クルマは素晴らしかったが、グリップは問題だったかもしれない。ライバルたちはその点で僕らより優れていたと思う。低速コーナーではフェルナンドの方が速かった」
マーク・ウエーバー 決勝=4位
「抜群のスタートを切れたが、行き場がなかった。真ん中に行くとニコ(・ロズベルグ)とボッタスがいたので、反対側に行き、勢いを失った。僕らはスタートを改善させているんだが、今のところそれを見せつける機会がないね! ファーストスティントではニコの後ろで時間を失った。彼の後ろでスリップストリームに入り、クルマが熱くなった。前が開けると、クルマのハンドリングが格段によくなった。でもその後、ギド・バン・デル・ガルデとの事故が起きた。それによりフロントウイングがダメージを負い、状況が悪くなった。ウイング左側の上部セクションすべてがなくなり、その後のレースに影響が出たんだ。彼が何をしていたのか分からない。ブルーフラッグがいくつも振られているなか、ヘアピンに差し掛かり、僕は彼に十分なスペースを残してイン側に入った。彼は僕がそこにいたことを知っていた。なのに彼はコーナーのエイペックスを取ろうとした。何が起きたのか僕には分からないよ。今日はいくつかポジティブな要素も見られた。でももっと上位でフィニッシュできればよかったのにね」
ニコ・ロズベルグ 決勝=5位
「今日は5位が僕にとって最善の結果だったと思う。レースを完璧に戦うことができたが、上位勢に匹敵する速さがなかった。チームは最初のピットストップで難しい決断をした。ハード側のタイヤのウォームアップの問題を心配し、対ウエーバーとアロンソのコース上のポジションを守るためにオプションを履いた。でも今考えればハード側を装着した方がよかったかもしれない。そうすればセカンドスティントをもっと長くとれたからね。たくさんポイントを稼げたし、パフォーマンスをもっと向上させることができるエリアがあるのも分かっている。1カ月前の自分たちの位置を考えると、大きく前進したと言えるよ。ルイスがまた表彰台に上がれたのもよかった。僕らは正しい方向に進んでいる。次のシルバーストンが楽しみだ。ブラックリーとブリックスワースの仲間たちの前でレースができる」
ジャン-エリック・ベルニュ 決勝=6位
「信じられない思いだよ! すごくハッピーだ。僕にとってベストリザルトであると同時に、チームにとっては2008年のベッテル時代より後では最高位なんだ。ドライの通常のレースで、僕より上にはリタイアは出なかっただけに、より一層満足できる。このポジションを正々堂々と勝ち取ったということだからね。一戦ごとに進歩しているチームにとって素晴らしい結果だし、シーズンの今後に向けて期待を感じられる。それほど難しいレースではなかったよ。上位勢ほどは速くないにしても、僕らにはポジションを維持できるだけの速さがあったからね。ボッタスとライコネンを抜き、その後は、ほぼずっと後ろにいたスーティルに注意しながら自分のレースをコントロールして走った。つまりチェッカーを受けるまで全く気を抜けなかったということだ。モナコでは8位で完走し、カナダの難しいコースでもこういういい結果を出せたことで、自信が高まるし、自分がドライバーとして成長したと感じる。これからもクルマの開発のために努力しなければならない。次戦シルバーストンからさらに改善し、もっと上位を狙いたい」
ポール・ディ・レスタ 決勝=7位
「17番手からスタートして7位でフィニッシュするなんて素晴らしい結果だよ。チームが最高の仕事をしてくれた。金曜に僕はロングランのデータを全く集められなかったんだ。それだけに、ミディアムでとても長いスティントを走り、1回ストップの戦略をうまく成功させたことに余計に喜びを感じる。予選では苦労したが、決勝で再び強さを発揮できたのも嬉しいよ。タイヤはとてもよく持ったし、ラップタイムもよかった。いつピットストップをするかの判断は任せるとチームに言われた。タイヤの性能が落ち始めたと感じたらすぐにピットに入った。その後は、最後の数周、スーパーソフトをうまく管理して走った」
フェリペ・マッサ 決勝=8位
「今日の自分のレースには大満足だ。スタートからフィニッシュまで、本物のバトルにあふれていた。昨日コースオフし、16番グリッドからのスタートになり、簡単なレースにはならないことは分かっていた。でも自分にはいいクルマがあることも知っていたから、攻撃的なレースをし、何度かいいオーバーテイクをした。でもグレイニングの問題が出たため、フォース・インディアのスーティルの後ろで貴重な時間を失った。ミディアムタイヤを2セット使うという戦略を採れば少なくともひとつかふたつはポジションを稼げたと思う。この結果には満足できないにしても、ポジティブな一日だったことには変わりない。僕らのペースがよく、戦えるということを示せたんだ。自信を持って次のレースに向かえるよ。シルバーストンは上海やバルセロナと特性がとても似ているが、そのふたつのコースで僕らのマシンはとても強かったんだ」
キミ・ライコネン 決勝=9位
「いいスタートが切れず、その後ブレーキの効きが悪くなっていった。金曜に起こったのと似たトラブルだ。理想的な状況とはいえなかったが、ブレーキは少なくともコーナーに向けて減速するだけの力は持っていた。でも残念ながら大幅に時間を失い、プッシュすることはできなかった。さらにピットストップでも数秒ロスし、それもレースに影響した。ほとんどの時間、前のクルマについていき、後ろからの攻撃を退けるだけのレースだった。だから最高に楽しい一日でもなければ、最高に嬉しい結果でもない。うまくいかない週末だったけれど、少なくともポイントは取れた」
エイドリアン・スーティル 決勝=10位
「かなりエキサイティングなレースだったよ。いろいろなことが起こったけれど、1ポイント持ち帰れたのはよかった。ボッタスをオーバーテイクしようとしてスピンし、そこで大幅に順位を落とした。コースの真ん中で止まった時に誰にもヒットされなくてラッキーだった。後方に落ち、列になってつながって走っていたら、マルドナドに追突され、リヤウイングが壊れた。これほどいろいろあったにもかかわらず、僕は8位を走っていたのに、ドライブスルーペナルティを受けた。このペナルティのせいでふたつのポジションと3ポイントを失った。(ブルーフラッグ無視でドライブスルーペナルティを科されたことは)理解できないし受け入れられない。僕は1周の間に彼ら(ハミルトンとアロンソ)を前に出した。彼らがロスしたのは1秒程度だろう。周回遅れをパスする際には通常失う時間だ。(周回遅れの件は)今まで何度もドライバーズミーティングで議題に上げてきた。僕がマルシャやケータハムといった遅いバックマーカーの後ろに来ても彼らはどかないから、コーナーの入り口で抜かなければならない。それでもペナルティは出ないんだ。僕が押さえたからルイスが(アロンソに)抜かれたのだとは思わない。オーバーテイクがなされたのはそれから数周後だからね。本当にがっかりだ。僕は8位にいて、そのポジションを守るために必死に戦っていたのに、こんな風にそれを取り上げられるなんて。(ペナルティの基準が)はっきり示されていない。彼らの決定が一貫していないことにものすごく不満だ」
