来季、F1チームがエキゾーストガスを利用してマシンパフォーマンスを上げるのを防ぐため、FIAはエンジンマッピングに厳しい制限を設けることがわかった。
2012年F1ではブロウンディフューザーが禁止され、エキゾーストの出口の位置が定められる見込みだが、レギュレーションの抜け穴を見つけるチームが出てくるのではないかとの懸念が高まっている。
メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、今季エキゾーストガスを利用することで空力パフォーマンスが大きく向上することを全チームが知ってしまったため、どこかのチームが抜け穴を見つけるかもしれないと危惧している。
FIAはオフスロットルブローイングを厳しく禁止したいと考えており、先週、F1チームに対して技術指示を与えたと関係者は述べている。
極端なエンジンマップでオフスロットルブローイングを利用することがないよう、FIAはF1の標準ECUが使用する2012年バージョンのソフトウエアにおいてエンジンマッピングに制限を加えることを明らかにしたということだ。
FIAは、エキゾーストのテールパイプの位置を厳密に制限したものの、オフスロットルエンジンマッピングが極端な形で利用される可能性は残されていると考えている。
先週行われたFIAテクニカル・ワーキンググループ会合で、一部チームはこれに対して慎重な姿勢を示したものの、大部分のチームが、これによってマシン開発のグレーゾーンが取り除かれるとして、この規制を歓迎したということだ。