F1第17戦アブダビGPの予選はマクラーレンのルイス・ハミルトンが全セッションでトップタイムをマークして今季4回目のポールポジションを手にした。2、3番手にはセバスチャン・ベッテルとマーク・ウエーバーのレッドブル2台。トヨタはヤルノ・トゥルーリが6番手、小林可夢偉は12番手。ウイリアムズの中嶋一貴は14番手となった。

 現地時間午後5時から行われる予選の天候は晴れ。開始時の気温は30度、路面温度は33度といコンディションで、セッションはまだ陽の明るさが残る中でスタートを迎えた。

Q1
 まずは5台のマシンが脱落するQ1は20分の争い。開始序盤はレッドブル勢を除く18台がコースインしてそのままタイム計測へ突入。最初のアタックではロバート・クビカ(BMWザウバー)が一時リードを奪ったが、遅れてアタックに入ったハミルトンがすぐにクビカのタイムを更新。ハミルトンは走り出しから1分40秒台に迫るタイムを刻み、周回を重ねる毎にペースアップしていくと、残り5分のところで1分39秒873をマーク、1分41秒台で2番手につけるキミ・ライコネン(フェラーリ)以下を大きく引き離していった。

 セッションは残り3分からハミルトンを除く19台の争いとなり、順位はチェッカー寸前のアタックで決着する。上位2、3番手にはジェンソン・バトン(ブラウンGP)とトゥルーリがつけ、日本人ドライバーの小林可夢偉と中嶋一貴も12、13番手でQ2へと駒を進めた。その一方で、ルノーでのラストランとなるフェルナンド・アロンソが16番手で脱落、チームメイトのロメイン・グロージャン、フォース・インディアの2台とジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)もここで予選を終えた。

Q2
 最終のQ3進出をかけて争われるQ2は15分。開始時点の気温は29度で路面温度は31度。セッションは開始5分過ぎからタイム計測が始まり上位は早くから1分40秒台の争いとなる。
 ここでもハミルトンは序盤からセッションをリードするが、終盤に入るとレッドブル勢のほかブラウンGPの2台もタイムを伸ばしてくる。しかし、硬いコンパウンドのミディアムタイヤを装着するハミルトンはチェッカー間際にQ1の自己タイムを上回る1分39秒695をマークして連続のトップタイムでQ3進出を決めた。2番手はベッテル、3番手にはバトンがつけた。
 小林可夢偉は12番手、中嶋一貴も最後のアタックでミスを犯し14番手とふたりの日本人ドライバーはここで予選を終了。好調をキープしていたマクラーレンのコバライネンは残り5分のところでマシントラブルに見舞われ13番手で脱落。ライコネンも11番手となった。

 Q3
 ポールポジションを決する最終のQ3は10分の争い。各車は照明下のもとアタックを始めていく。
 残り3分を切ってトップにはバトンが立つが、絶好調のハミルトンがすぐにトップタイムを更新する。その後レッドブルの2台が再び速さを見せてワンツー態勢を築いたが、ハミルトンは最後のアタックであっさりとトップタイムを奪い2番手のベッテルにコンマ6秒の差をつけアブダビの初代ポールポジションの座を手にした。

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