F1第8戦イギリスGPの決勝が21日、現地のシルバーストン・サーキットで行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップチェッカーを受け、今季2勝目、通算3勝目を挙げた。2位はチームメイトのマーク・ウエーバーでレッドブルが1-2フィニッシュを達成。3位はルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)となった。トヨタはヤルノ・トゥルーリが7位、ティモ・グロックは9位となっている。予選5番手の中嶋一貴(ウイリアムズ)は11位でレースを終えた。

 決勝日のシルバーストンの天候は曇り、気温16℃、路面温度は28℃で、レースはドライコンディションでスタート時刻の午後1時を迎えた。フォース・インディアのエイドリアン・スーティルはピットスタートを選択。多くのドライバーがソフトタイヤでグリッドに並ぶ中、中嶋一貴はハードタイヤでレースに臨む作戦に出ている。

 レースはクリーンなスタートで幕が上がると、ポールスタートのベッテルが序盤からファステストラップを連発してリードを広げていく。ベッテルは2番手バリチェロに対し1周1秒のギャップを築いていき、5周目には5.2秒、10周目にはひとり1分20秒台に入れ、その差を約10秒にまで広げていった。
 10周目を終えた順位はベッテル、バリチェロ、ウエーバー、中嶋一貴、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、トゥルーリ、フェリペ・マッサ(フェラーリ)というトップ8となる。

 先頭のベッテルはその後もリードを拡大、15周目には自身のリードを15.8秒とする。16周目、スタートに成功し4番手を走っていた中嶋一貴が最初にピットイン。翌周にライコネン、19周目にはロズベルグ、トゥルーリ、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)が1回目のピットインを行った。ここで中嶋は目立ったミスもなく作業を済ませるが、コース復帰を果たすと順位を争っていた後続のライバルたちに先行を許してしまう。

 一方トップに目を移すと、1回目のピット作業を終えたベッテルが後続との差を約20秒とさらに広げ、順調にレースを進めていく。その後方では2番手バリチェロと3番手ウエーバーの順位争いが激化しており、ウエーバーがピット作業でバリチェロを交わして、2番手浮上に成功することとなった。

 レースは中盤にかけてレッドブル勢が1-2態勢を確立していき、3番手に後退したバリチェロはジリジリとトップ2台から離されていく展開となる。レース折り返しの30周を終え、トップはベッテル、約20秒後方にウエーバーが続き、3番手バリチェロはトップから約27秒後方で単独走行に。4番手以下にはロズベルグ、マッサ、トゥルーリ、ライコネンとなり、バトンが8番手を走る。

 その後41周目に中嶋一貴が2回目のピット作業を行い、ここから各車最後のピットインを行っていくがここでは大きな順位変動は見られず、その後レースは淡々と進んでいった。
 先頭のベッテルは最後まで完璧な走りを見せ60周を走り抜けると今季2勝目となるトップチェッカーを受け、ウエーバーとともに1-2フィニッシュを飾った。バリチェロ3位、4位にはマッサが入り、以下ロズベルグ、バトン、トゥルーリ、ライコネンまでが入賞となっている。

 期待された中嶋一貴は序盤こそ4番手と健闘を見せたが、早め早めのピット作戦が裏目に出てしまい、各車が1回目のピットを終えたところでポイント圏外の9番手に後退。終盤にかけてもさらに順位を落とすこととなり、予選順位を活かせず結局11位でレースを終えることとなった。

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