F1第5戦スペインGPは3回目のフリー走行が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。2番手はマーク・ウエーバー(レッドブル)、3番手にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が入り、BMWザウバーの小林可夢偉は12番手となった。

 土曜日午前11時(現地時間)からのフリー走行3回目は快晴に恵まれたこともありスタンドには多くのファンが詰めかけた。開始時の気温は13度、路面温度は17度。セッションは60分で行われ、ピットがオープンされるとロータスのヤルノ・トゥルーリを先頭にメルセデス勢を除く22台がさっそくインスタレーションラップを行った。

 セッションは開始10分過ぎからタイム計測が始まったが、10台ほどが最初のタイムを刻み始めた矢先に可夢偉のマシンが4コーナーで突然コントロールを失ってグラベルにコースオフしてしまう。すると直後を走行していたビタリー・ペトロフ(ルノー)も同じ場所でスピンを喫し、可夢偉とは対象的にタイヤウォールに激しくヒット。セッションはこれで赤旗ストップとなるが、両者がスピンしたコーナー手前の縁石には水のようなものが残っており、マーシャルがこれを除去するという珍しい光景が繰り広げられた。

 残り32分にようやくコースがクリアとなり走行が再開。セッションが折り返すと今度は有力チームが本格的なタイム計測に入り、まずはマクラーレンのハミルトンが1分22秒台に入れてくる。しかし本命のレッドブル勢はライバルとは対象的に硬い方のハードタイヤでマクラーレンを上回るスピードを見せ、ウエーバーが1分21秒232をマーク。僚友ベッテルも僅差の2番手につけ、ソフトタイヤのライバル勢に対しレッドブルの速さが際立ちを見せる。
 初日2回の走行で連続3番手と好調だったミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)はその後にハミルトンを上回って3番手に浮上とこちらもマシンの調子はいいようだ。

 終盤、残り時間が10分を切ると、レッドブル勢を含め各車ソフトタイヤで最後のタイム計測を行った。
 ベッテルはここで1分20秒528とライバルを圧倒するタイムでトップに浮上。ハミルトンも3番手にポジションを上げたが、両者の差はコンマ8秒と大きく、唯一ライバルとなるチームメイトのウエーバーも、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)のマシンストップで黄旗が出されたこともあり最後のアタックを行わず。ベッテルひとりがライバルを大きく引き離すかたちでセッションは終了となった。

 シューマッハーは5番手でまたもチームメイトを上回る結果。フェラーリはフェリペ・マッサが6番手、フェルナンド・アロンソは8番手。なお、小林可夢偉はセッション終了を前に無事にコースへと復帰、チームメイトを上回る12番手タイムで走行を終えている。

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