2025年から2026年に向けたF1開催地の変化は1点、エミリア・ロマーニャGP(モンツァ)が外れ、スペインGP(マドリード)が加わったことだ。なお、スペインGPの名称は失ったものの、カタロニア・サーキットでのグランプリは『バルセロナ・カタルーニャGP』として今季もカレンダーに残された。
各グランプリの現契約満了年は下表のとおり。サウジアラビアGPはいずれ、ジェッダからキディヤに新設される『スピード・パーク・トラック』への移管もあるだろう。バルセロナとオランダGP(ザントフォールト)は今季限りではあるものの、前者に関してはローテーション制に組み込まれる可能性も捨てきれない。
ベルギーGPはローテーション制のひとつに組み込まれ、2026年、2027年、2029年そして2031年までの開催が決まっている。現契約満了年が最も近いのは2027年のラスベガスだが、ラスベガス当局は5年もしくは10年の延長に前向きだ。
このほか現契約満了年が近いものとしては、2028年のシンガポールGPとメキシコシティGP、2029年の日本GP(鈴鹿サーキット)が挙げられる。最も遠いのはマイアミGPとオーストリアGPの2041年で、今季最年少のアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が34歳を迎える年だ。その年まで今の現役ドライバーは何人残っているだろう?
■2026年F1世界選手権カレンダー/現契約満了年
| ラウンド | 日程 | 開催地 | 現契約満了年 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 3月6〜8日 | オーストラリア(メルボルン) | 2037年 |
| 第2戦 | 3月13〜15日 | 中国(上海) | 2030年 |
| 第3戦 | 3月27〜29日 | 日本(鈴鹿) | 2029年 |
| 第4戦 | 4月10〜12日 | バーレーン(サクヒール) | 2036年 |
| 第5戦 | 4月17〜19日 | サウジアラビア(ジェッダ) | 2030年 |
| 第6戦 | 5月1〜3日 | マイアミ(マイアミ) | 2041年 |
| 第7戦 | 5月22〜24日 | カナダ(モントリオール) | 2035年 |
| 第8戦 | 6月5〜7日 | モナコ(モンテカルロ) | 2035年 |
| 第9戦 | 6月12〜14日 | バルセロナ(カタロニア) | 2026年 |
| 第10戦 | 6月26〜28日 | オーストリア(シュピールベルグ) | 2041年 |
| 第11戦 | 7月3〜5日 | イギリス(シルバーストン) | 2034年 |
| 第12戦 | 7月17〜19日 | ベルギー(スパ・フランコルシャン) | 2031年 |
| 第13戦 | 7月24〜26日 | ハンガリー(ブダペスト) | 2032年 |
| 第14戦 | 8月21〜23日 | オランダ(ザントフォールト) | 2026年 |
| 第15戦 | 9月4〜6日 | イタリア(モンツァ) | 2031年 |
| 第16戦 | 9月11〜13日 | スペイン(マドリード) | 2035年 |
| 第17戦 | 9月24〜26日 | アゼルバイジャン(バクー) | 2030年 |
| 第18戦 | 10月9〜11日 | シンガポール(シンガポール) | 2028年 |
| 第19戦 | 10月23〜25日 | アメリカ(オースティン) | 2034年 |
| 第20戦 | 10月30日〜11月1日 | メキシコ(メキシコシティ) | 2028年 |
| 第21戦 | 11月6〜8日 | ブラジル(サンパウロ) | 2030年 |
| 第22戦 | 11月19〜21日 | ラスベガス(ラスベガス) | 2027年 |
| 第23戦 | 11月27〜29日 | カタール(ルサイル) | 2032年 |
| 第24戦 | 12月4〜6日 | アブダビ(ヤス・マリーナ) | 2030年 |
現在の開催契約満了年を確認したところで、ここからは世界一早い2027年F1開催カレンダーを無責任予想と題して考えてみよう。
F1グループのCEOステファノ・ドメニカリはCO2削減/物流効率化をより推し進めており、シンガポールGPをシーズン中盤からシーズン序盤へ移動させると予想する。当地においては乾季の終わりから乾季の始まりへの移動で、時季としては問題なさそうだ。
ラマダン開けの中東連戦を経て舞台は北米大陸へ。2026年まではシーズン終盤にアメリカで2戦開催されていたが、そのうち1戦をシーズン序盤へ移動させたい。シンガポールに続くナイトレースという意味ではオースティンの可能性もあるが、寒さ対策という事情でラスベガスが有力と見た。
欧州開催は前半戦に5戦、夏休みを挟んで後半戦に4戦と予想。その後、南北米大陸開催が実施され、最終盤に中東連戦でシーズン終了。なお、開幕戦のオーストラリアGP(メルボルン)と閉幕戦のアブダビGP(ヤス・マリーナ)は、F1グループと主催者との契約でその地位が保全されている。
なお、下表の無責任予想は全23戦で構成されており、残り1枠が注目されるところ。可能性としてはバルセロナ・カタルーニャGP、エミリア・ロマーニャGP(イモラ)、トルコGP(イスタンブール)、ドイツGP(ホッケンハイム)、マレーシアGP(セパン)が候補に挙がる。
ドメニカリは「世界中から(F1開催の)引き合いが来ている」と強気だが、ベトナム(ハノイ)はサーキット建設途上で頓挫。南アフリカ(キャラミ)は施設こそあるものの、サーキットの安全性が資金的な問題で解消していない。
また、サーキットこそあるものの韓国やインドは、カレンダーから消滅した過去の背景を考えると復活の可能性は低い。ましてや、サーキットそのものがないルワンダやモロッコでの開催、タイ・バンコク市街地での開催などは、現時点でかなり難しいと考えられる。
果たして、実際の2027年F1スケジュールはどのようなかたちに落ち着くのだろうか。まずは2026年にマドリードでのスペインGPが無事実現するところから見守りたい。
■2027年F1世界選手権カレンダー無責任予想(23戦)
3〜4月:アジア・オセアニア開催
- オーストラリア(メルボルン)
- シンガポール(シンガポール)
- 日本(鈴鹿)
- 中国(上海)
4月:中東開催・第一弾
- バーレーン(サクヒール)
- サウジアラビア(ジェッダ)
5月:北米大陸開催
- マイアミ(マイアミ)
- カナダ(モントリオール)
- ラスベガス(ラスベガス)
6〜7月:欧州開催・前半戦
- モナコ(モンテカルロ)
- スペイン(マドリード)
- オーストリア(シュピールベルグ)
- ベルギー(スパ・フランコルシャン)
- ハンガリー(ブダペスト)
8〜9月:欧州開催・後半戦
- イギリス(シルバーストン)
- イタリア(モンツァ)
- ポルトガル(アルガルベ)
- アゼルバイジャン(バクー)
10〜11月:南北米大陸開催
- アメリカ(オースティン)
- メキシコ(メキシコシティ)
- ブラジル(サンパウロ)
11〜12月:中東開催・第二弾
- カタール(ロサイル)
- アブダビ(ヤス・マリーナ)
(執筆:石井功次郎)

