F1第10戦ハンガリーGPは、土曜日朝に3回目のフリー走行が行われ、マクラーレンのルイス・ハミルトンが前日に続きトップタイムを記録した。2番手にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、3番手はウイリアムズのニコ・ロズベルグとなった。トヨタ勢はティモ・グロックが6番手、ヤルノ・トゥルーリは12番手。中嶋一貴(ウイリアムズ)は8番手につけた。
2日目を迎えたハンガロリンクは現地時間午前11時から予選前最後のフリー走行がスタート。薄曇りの中、気温は19℃と前日に比べやや肌寒いコンディションとなった。路面はドライ。
セッションは開始15分過ぎから各車の走行がスタート。トヨタのトゥルーリを先頭に固い方のソフトタイヤを装着したマシンが続々とラップを重ねていった。そんななか、前日トップのマクラーレンはハミルトンが1分22秒台前半のタイムで首位に浮上すると、僚友ヘイキ・コバライネンもコンマ5秒差で続き、序盤にして早くもセッションの主導権を握る。
開始30分過ぎ、トロロッソのハイミ・アルグエルスアリがこのセッションで初となるスーパーソフトタイヤを投入してタイムを1分22秒台にあげ、トップ10圏外から一気にポジションを2番手まで上げると、同様にアタックをかけたフェルナンド・アロンソ(ルノー)はハミルトンをパスしてトップに出る。しかし、抜群のマシンバランスを見せるハミルトンは、ソフトタイヤで再びアタックをかけると、あっさりとアロンソを逆転してみせた。
残る10分の走行では、各車ともこのあとの予選を想定してスーパーソフトタイヤでのタイムアタックを行う。ここでもやはりトップタイムを叩きだしたのはハミルトンで、1分21秒502をマークしたのに続き、21秒207、21秒009とコンスタントにタイムを縮め、予選前最後の走行を最高のかたちで締めくくった。2番手はハイドフェルド、3番手ロズベルグとなり、マクラーレンのもう一台、コバライネンが4番手。
今回からマシンが大幅に新しくなり、セバスチャン・ブエミが実質エースの役目を担うなど体制が一新されたトロロッソは、ブエミが5番手タイムをマーク、アルグエルスアリは18番手でセッションを終えている。
