F1の今季第10戦ハンガリーGPは24日、当地のハンガロリンクで開幕を迎え、金曜に行われた1回目のフリー走行はマクラーレンのヘイキ・コバライネンがトップタイムをマークした。2番手にはニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)、3番手はルイス・ハミルトン(マクラーレン)が入った。トヨタ勢はヤルノ・トゥルーリが6番手、ティモ・グロックは14番手。ウイリアムズの中嶋一貴は5番手につけている。
グランプリ初日のハンガロリンク上空は青空が広がり、セッションはドライコンディションのもとでスタート。1回目の走行が開始される午前10時(現地時間)時点の気温は24℃、路面温度は30℃となった。
セッションではまず、トロロッソの新人ハイミ・アルグエルスアリが積極的に周回を重ねていった。アルグエルスアリは数周してペースを掴むと、すぐにチームメイトのセバスチャン・ブエミから0.1〜0.2秒程度と僅差のラップタイムを刻み始め、その後は時折コースから飛び出す場面もあったがコースを目一杯使った走りを見せマシンの習熟に努めていった。
そんななか上位を狙う有力勢はセッション中盤に入って走行を開始する。トゥルーリ、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ロズベルグといったドライバーがトップタイムを更新していったのに続き、前戦ドイツで初勝利を挙げたマーク・ウエーバー(レッドブル)も1分22秒615のタイムでトップに浮上する。その後ウエーバーは2番手につけたハミルトンとともに終盤までセッションをリードしていった。
セッション終盤、マクラーレンのハミルトンがウエーバーを逆転したのに続き、昨年のハンガリーウイナーでもあるコバライネンが最後に好走を披露。今回のフリー走行でも速さを見せているウイリアムズのロズベルグを抑え、トップで1回目の走行を終えた。3番手ハミルトン、4番手にウエーバーが続き、ウイリアムズのもう一台を駆る中嶋一貴が5番手につけている。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは15番手、ブラウンGPの2台も10、13番手とスロースタートとなった。注目を集めたアルグエルスアリは最終的にトップから1.950秒差の20番手となったものの、チームメイトのブエミからは0.230秒差とまずまずのデビューとなった。
