最終日を迎えたバレンシアのF1合同テストは、地元スペインのフェルナンド・アロンソが駆るフェラーリF10が最速タイムをマーク。オフシーズン初のテストでフェラーリは3日連続のトップと2010年を最高の形でスタートさせた。また、3日間合計でもフェラーリが1-2となり、BMWザウバーの小林可夢偉が総合3番手につける結果となった。

 テスト3日目のバレンシアは前日に引き続き快晴。最高気温13度、路面温度は32度と絶好のコンディションに恵まれた。なんといってもこの日は地元の英雄アロンソが登場、しかもフェラーリでの初ドライブということもありスタンドには約3万5千人ものファンが集結し、サーキット周辺の道路は渋滞が起きるほどの加熱ぶりとなった。

 そんなファンの注目にもアロンソは期待を裏切る事なくフェラーリ初の走行でトップタイムをマークしてみせる。主にセットアップとハンドリングの作業に取り組んだアロンソは最終的に1分11秒470を記録し、2日目のフェリペ・マッサのベストタイムを約コンマ3秒上回った。

 そのフェラーリとともに連日快調な走りを見せているBMWザウバーが最終日も2番手につけた。2日ぶりの走行となったペドロ・デ・ラ・ロサは朝のセッションでウイリアムズのニコ・ヒュルケンベルグと接触してマシンにダメージを負ったものの、チームがこれを1時間半かけて修復。その後、コースに復帰したデ・ラ・ロサはトータル80周を走行、3日間合計ではおよそ1000kmという距離を走りきっている。

 月曜日の走行以来コクピットに戻ってきたメルセデスのミハエル・シューマッハーは、このテストで初めて終日に渡る走行を経験。朝の早い段階でセットアップに関する作業を終えると残りはロングランに徹した。しかしマシンはハイドロリック系の漏れが原因で予定のスケジュールよりも早めの終了を強いられている。
 トロロッソはセバスチャン・ブエミに代わってハイミ・アルグエルスアリが登場。彼は新車初ドライブにもかかわらず非常に印象的な走りを見せ4番手につけた。

 アロンソ人気の影に隠れる形となったが、それでも注目の的となった現チャンピオン、ジェンソン・バトンのマクラーレン初走行は5番手という結果。午前中、主にチームとの作業を優先したバトンはガレージでの仕事に多くの時間を費やす。しかし午後に入ると一転して新車MP4-25でロングランに取り組み、合計82周を走り抜きった。
 ルノーはロシア人のビタリー・ペトロフ、ウイリアムズはニコ・ヒュルケンベルグと昨年GP2でタイトルを争ったふたりが奇しくも同じ日に正ドライバーとして初のコースデビューを果たした。結果はペトロフが6番手タイムをマーク、ヒュルケンベルグが7番手となった。

 テストは水曜日をもって一旦終了。次回のテストは、舞台を同じスペインのヘレスに移して10日から行われる。

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