F1バーレーンGPは13日の土曜日午前にフリー走行の3回目を行い、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。2番手はニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3番手にはマーク・ウエーバー(レッドブル)が入った。BMWザウバーの小林可夢偉は17番手となっている。
前日に続き青空の広がったこの日のバーレーン・インターナショナル・サーキットは、気温32度、路面温度は42度というコンディションで朝11時からの走行を迎えた。60分で行われるこのFP3は午後に予選を控えていることもあり、セッション開始とともに各マシンが続々とインスタレーションラップを済ませ、この後の本格的な走行に備えている。
セッションは開始15分を過ぎたところで各車がコースインしていき連続周回をスタート。ここでまずレッドブルのベッテルがトップにつけるが、その数分後にはフェラーリ勢が立て続けにアタックをかけ、アロンソ、フェリペ・マッサの順にトップタイムをマークする。マッサのタイムは1分54秒761で、前半の30分はマッサとアロンソが上位1-3を形成、2番手にロズベルグがつけ、4番手ベッテル、5番手にはミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)が並んだ。
中盤にかけては各車とも今GPで硬い方のタイヤとなるミディアムタイヤを履いて走行、セッションは比較的静かに推移していく。その後、残り20分を切ったところでBMWザウバーの小林可夢偉が今度はスーパーソフトタイヤを履いてコースイン。他のドライバーも終盤を前に一度ピットインしてタイヤをチェンジ。残り10分を切ると予選に向けた各車の一発アタックが始まることとなった。
この争いの中で速さを見せたのはフェラーリのアロンソで、わずか一回のアタックを決めて1分54秒009のトップタイムをマークする。その後でロズベルグがセクター1、2といずれもベストタイムを刻みアロンソを上回るペースを見せたが最終セクターでわずかに遅れ2番手に。それでもチームメイトのシューマッハーには約コンマ2秒の差をつけ優位を保った。ウエーバーが3番手、フェラーリのもう一台マッサは6番手、マクラーレン勢はジェンソン・バトンが7番手でルイス・ハミルトンは12番手となっている。
一方、新規参戦の3チームはこの日も苦戦。最上位につけたヴァージンのティモ・グロックはトップから約5秒離され、またセッション開始20分過ぎには左のフロントタイヤが脱輪するアクシデントにも見舞われている。ロータスはヤルノ・トゥルーリがわずか5周を走行したのみ。HRT F1はブルーノ・セナがトップから約9秒のギャップと初日よりはタイム的に向上を見せたが、これまで1周も走行していないカルン・チャンドックはこの日も走ることができなかった。