ブリヂストンの浜島裕英モータースポーツタイヤ開発ディレクターは、F1開幕戦バーレーンGPの予選を受け、決勝でも「コースの状況が改善され続けるなら、スーパーソフトは予選同様にレースでもいいはず」と語った。タイヤ戦略に関しては給油が禁止なったことを受けて、ピットストップのタイミングの幅が広がり、様々なアプローチが可能だという。
浜島ディレクターは予選を振り返り「すべてのクルマが少ない燃料搭載で同時に走行する様子を見ることが出来、大変エキサイティング。今日はスーパーソフトが重用され、ミディアムより速いタイムを記録した」とコメント。予選が初走行となったHRTのカルン・チャンドックに対しては条件が厳しい中で「やるべきことをしっかりやったその努力に敬意を表する」と評価している。
決勝でのタイヤに関する戦略の可能性については、コース状況がよくなっていくという前提であればスーパーソフトが力を発揮すると予想。ただし、「夜の間に砂嵐が来る可能性もあるので、タイヤ戦略をたてる担当者はコース状況に注意を払う必要がある」と夜間の天候次第では戦略が変わることも考えられるという。
全般的には各スティントにおいてコンパウンドの差が影響を与えることはなく、一発の速さでスーパーソフトにアドバンテージがあると予想。「チームによって様々なアプローチをするはず」だという。
また、予選トップ10のマシンについてはタイムを出したときのタイヤを使用することになっているため、フォース・インディアのエイドリアン・スーティル以外はスーパーソフトでレースをスタートすることになり、戦略は限定的になるという見方をしている。
レーススタートにおいては「レースではF1マシンが初めて満タンでスタートする。サーキットの状態が良かったとしても、最初の周はクルマが非常に重く、タイヤが冷えているから、ドライバーは十分気をつける必要がある」とオープニングラップは非常にトリッキーなコンディションとなりそうだ。