2012年F1第12戦ベルギーGPの公式予選は、マクラーレンのジェンソン・バトンがトップタイムをマークし、今季初のポールポジションを獲得した。ザウバーの小林可夢偉は2番手に入り、決勝のフロントロウグリッドを獲得した。
F1屈指の難コース、スパ・フランコルシャンが舞台のベルギーGP。約1ヶ月におよぶサマーブレイクから明けたF1サーカスは、このベルギーから残り9戦にわたる後半戦をスタートさせる。
初日2回のセッションはいずれもひどいウエットコンディションに見舞われ、午後は一台もアタックタイムを記録しない波乱のスタートとなったが、2日目を迎えたスパは一転して青空が広がり、予選は無事ドライコンディションのもとで行われた。
Q1でメルセデスのニコ・ロズベルグ、続くQ2では昨年のポールシッターで現王者のセバスチャン・ベッテルが相次いでノックアウトされるという波乱含みの展開となった予選。ベルギーが記念の300レースとなるミハエル・シューマッハーもQ2で敗退した。一方、ザウバーの可夢偉は危なげない走りで4戦ぶりにQ3へ進出し、そのほかにもマクラーレンとロータスの各2台に加え、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、レッドブルのマーク・ウエーバーらがQ3に駒を進めた。
ポールポジションを争うQ3では、まず最初にマクラーレンのバトンとロータスのキミ・ライコネンがアタックし、終盤に残りの8台が1アタックを敢行。バトンとライコネンも2度目の計測を行う展開となった。
そのなか、Q2でライバルを圧倒する速さを見せていたバトンは、ここでも自身の最速タイムに迫る走りを披露し、2回目のアタックではベストタイムを更新して2009年モナコ以来、およそ3年ぶりのポールポジションを確実なものにした。
注目の可夢偉は、終盤の1アタックでトップのバトンに一時コンマ2秒差に迫るタイムをマークし2番手に。その後、アロンソやウエーバー、ライコネンら上位勢のマシンが可夢偉のタイムに挑んだがいずれもおよばず、可夢偉の予選2番手が決まった。
3番手にはウイリアムズのパストール・マルドナド、アロンソは6番手に終わっている。