F1第6戦モナコGP決勝でトップ10入賞を果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 マーク・ウエーバー
 最高の一日だ。この場所は素晴らしい思い出を与えてくれるね。レースの中で、信じられないほど集中して、自分たちのポジションをきちんと生かせるよう努力しなければならない場面が何度かあった。今朝、親しい友人がメールで「お前次第だ。トップの位置にいるんだからお前次第だよ」と言ってきた。そのとおりだけど、ここではあっという間にトラブルに巻き込まれかねない。ピットストップに関してキーになる場面が何度かあり、興味深かったね。ある段階で、セバスチャンはタイヤを使っていいペースで走っていたが、僕はタイヤをうまく機能させることができなかった。でも彼がピットに入った後は、ニコ(・ロズベルグ)に再び注意を向けて、フィニッシュまでリヤタイヤを管理しながら走った。雨が降り始め、ここではそうなるとものすごくタフなコンディションになる。でも僕らは落ち着いて対処し、ピットウォールのチームワークも素晴らしかった。このレースで勝利をもぎ取るのは本当に難しいことだけど、僕らはまたやってのけた。今日僕は勝利にしっかり両手をかけて、絶対に離さなかった。

決勝=2位 ニコ・ロズベルグ
 ホームレースのモナコで、家族や友達の前で表彰台に乗れるなんて最高の気分だよ。今週末、チームはマシンをうまく機能させるためにとてもいい仕事をした。このサーキットは僕らのマシンに合うと思っていたけれど、予想以上によかった。クリーンなスタートができたが、今日はマーク(・ウエーバー)がレースをとてもうまくコントロールした。彼についていくことができたけれど、誰もが知っているとおり、このストリートコースでオーバーテイクをするのはすごく難しい。単純にオーバーテイクは不可能だったよ。それでも2位にとても満足している。ここにいるチーム、ブラックレーとブリックスワースのスタッフ全員のために、また表彰台に乗ることができて最高だ。この勢いを保って次のカナダに臨むのが待ち遠しい気分だよ。

決勝=3位 フェルナンド・アロンソ
 今週末の展開にはとても満足している。ポイントリーダーとしてモナコを発つことができるんだからね。今月初めのムジェロテストの後に今の状況を提示されていたら、即座に手を打ったと思う。でもメルボルンの後でそう言われていたら、全く信じなかっただろうね! オーストラリアで僕らは12番手からスタートしたが、この2戦は表彰台に乗り、ランキングトップに立った。この結果はF2012の開発にさらに励むための大きなモチベーションになるはずだよ。スタートが重要になるだろうことは分かっていた。マシンの滑り出しはすごくよくて、グロージャンとハミルトンに並びかけた。グロージャンと接触し、少しの間、マシンにダメージを受けたのではないかと心配した。このコースではオーバーテイクはほぼ不可能だ。前のマシンのスリップに入ると、エンジンとタイヤ両方の温度の問題が発生する。だから前のマシンに常にアタックし続けることはできない。そうではなくて、状況を管理して、ピットストップなどの重要な時だけ全開でプッシュするように心がけなければならない。僕がやったのはそういうことだ。もう少しピットストップを遅らせればロズベルグとウエーバーの前にも出られたと思うかって? そうかもしれないが、あの時点ではあれが正しい判断だった。前が空いた状態ではものすごく速く走れた。終盤、スーパーソフトのベッテルのことが少し心配だったけれど、幸い僕は楽に自分のポジションを守ることができた。その後、雨が降ればいいなと思っていた。そしたら勝つチャンスがあったかもしれない。でも最後の5、6周の時点で、もう(上を狙う)戦いは終わったと思った。どのコーナーにも驚きが待ち構えているような状態だったからね。高速コーナーが多いバルセロナのコースでは、僕らは好調だった。ここは他とは違う、独特のコースだ。次のカナダではどうか、楽しみにしていよう。僕らがこの2戦で目にした進歩をそのコースでも確認できることを願っている。最後になったけれど、僕はこの表彰台を、先週(イタリアの)エミリアで起きた地震の犠牲者とその家族の方々全員に捧げたい。

決勝=4位 セバスチャン・ベッテル
 今日は表彰台に上れたらよかったのにな。速さはあったけれど、結局、使うタイヤの順序が逆なだけでリーダーたちと同じ戦略になってしまった。タイヤが古くなるとかなり大変だったけれど、いいラップタイムを何度か出して8秒ぐらい稼げたから、強力だったと思う。その後トラフィックの中で走ることになった。モナコではオーバーテイクは難しい。去年は僕が、今年はマーク(・ウエーバー)がそれを示している。上位勢の誰かが2回ストップに切り替えざるを得なくなることを期待していた。でも残念なことに僕の後ろで、キミ(・ライコネン)が遅れてすごく大きなギャップができていたために、リーダーたちは1回目のピットストップの後、前が空いた状態で走ることができた。それで彼らは助かり、僕らにとっては不利になった。でも9番手スタートで、ここは抜きづらいことを考えると、5つポジションを上げられていい一日だったよ。マークはここで勝ってよかったね。チームにとってもモナコ3連勝になった。素晴らしいよ。

決勝=5位 ルイス・ハミルトン
 スタートは最悪だった。なぜそうなったのか分からない。でも1コーナーのクラッシュに巻き込まれなくてラッキーだったよ。レース中は低速コーナーで苦戦し、リヤタイヤの管理をするのが大変だった。リヤタイヤをできるだけ長く持たせ、同時に前のドライバーたちについていくのはすごく難しかった。レースの中で直面した、最も困難なことの部類に入ると思う。僕はピットストップで時間をロスし、フェルナンド(・アロンソ)にポジションを奪われ、その後セバスチャン(・ベッテル)もピットストップの後で僕の前に出た。オーバーテイクするのは不可能だった。今日の結果は僕にとって最善の結果ではない。レースで順位を落とすってことが大嫌いなんだ。でも僕はマシンの力を最大限に引き出したと思う。僕らは何ポイントか手にすることができたし、まだたくさんのレースが残っている。でも僕らにやるべき仕事があるのは間違いない。1戦ごとにトップ勢についていくのが難しくなっているからね。他のチームはペースをしっかり向上させてきている。彼らとの差を拡大させるわけにはいかない。でも僕らは素晴らしいチームだから、協力して解決に取り組むよ。これからプッシュしていくつもりだ。

決勝=6位 フェリペ・マッサ
 いいレースだったね。木曜のフリープラクティスの最初からマシンにいい感触を持てた。正しいフィーリングを持ち、これまでのレースよりも圧倒的に楽にドライブできた。それがこのコースの性質によるものなのか、セッティングによるものなのか、慎重に分析して、今週末から何を学べるのかを見てみる必要がある。すべてを考えあわせると、もっといい結果を出せたはずだと思う。それでも満足しているよ。すごく難しいレースで、かなり接戦だった。僕はリーダーたちと同じようなペースで走れた。タイヤがいいパフォーマンスを発揮できる時に、前が空いた状態で数周も走れなかったから、それだけが残念だ。スタートはとてもうまくいった。タイヤのデグラデーションも問題なく、特にソフトコンパウンドではデグラデーションはごくわずかだった。ドライバーとしては常に最大の結果を出したいものだから、6位に喜ぶことはできない。そうはいっても貴重なポイントを稼げたのは確かだ。僕の選手権が好転したこと、ここからはモナコと同様に常に上位争いに加われることを心から願っている。次はモントリオールで、こことはまた異なるタイプのコースだ。トップスピードがいいことが重要だけど、求められるセッティングとしてはそれほどの違いはない。

決勝=7位 ポール・ディ・レスタ
 今日は素晴らしい結果を出せた。スターティンググリッドから大幅に順位を上げられてすごく満足だよ。アグレッシブな戦略を採り、チームはそれをうまく活用した。その秘訣はタイヤを管理し、空間を見つけることだった。マシンのフィーリングはすごくよかったし、昨日よりずっと強力に感じ、そのおかげで必要な時にプッシュできた。最後まで雨が降らなかったのはラッキーだった。雨が降っていたらレースの最後に大きな影響が出ていただろう。2台揃って入賞することができて最高だ。今夜はお祝いできるよ。

決勝=8位 ニコ・ヒュルケンベルグ
 たくさんのマシンが接触して、大混乱のスタートだった。なんとか通過できてラッキーだったよ。コースの真ん中にグロージャンがいて、彼を避けなければならなかったんだ。最初の数周はミハエル(・シューマッハー)と走っていた。僕らはキミ(・ライコネン)のすぐ後ろを走っていたが、彼はスーパーソフトで苦労していた。それでも抜くのは難しかった。残念ながらキミは僕と同じ周にピットインし、僕はその後も彼の後ろを走ることになり、またひどいトラフィックの中に入った。その時ポールに前に出られてしまった。その後は特に何もなく、ひたすらタイヤの管理をすることに集中した。チームにとって素晴らしい結果だ。この結果に満足すべきだね。

決勝=9位 キミ・ライコネン
 今日は9位が精いっぱいだった。あまりいいポジションでスタートできず、レース中も苦戦した。だから楽な週末ではなかったね。でも少なくとも2ポイント獲得することができた。ノーポイントよりはいいけど、望んでいたような結果ではない。でも、僕らがどこに行ってもとても強力だという事実は、この1戦で打ち消されはしない。今週末も序盤はよかった。このサーキットは他とは全く違うから、今回がベストの週末にならなかったことをあまり心配すべきではないと思う。時には期待どおりに行かないこともあるよ。カナダに目を向け、次はもっといい結果を出すことを目指そう。

決勝=10位 ブルーノ・セナ
 とてもタフなレースだったから、1ポイント獲れて嬉しい。僕らの実力からすればもっと上の結果がふさわしいし、もっと力を発揮できたはずだと思う。今日はそれが実現しなかったけれど、僕らはベストを尽くした。トップ10に入れたのは嬉しいが、複雑な心境だね。今はカナダに向けて意気込んでいる。次のレースが本当に楽しみだよ。マシンセッティングがうまくいくようになってきていると確信しているから、次のレースが待ちきれない思いだ。

本日のレースクイーン

ちゃろちゃろ
2025年 / スーパーGT
チームマッハ 2025 エアバスター アンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by auto sport : Hands in the Fight|0.25mmの戦い

    FORMATION LAP Produced by auto sport : Hands in the Fight|0.25mmの戦い

  • auto sport

    auto sport 2025年8月号 No.1610

    スーパーGT熱闘最新アップデート
    GT500 3ワークス開発概況
    『24年モデル』GRスープラの“穴”を突け

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円