F1第6戦モナコGPの予選は、レッドブルのマーク・ウエーバーが今季3回目のポールポジションを獲得した。2番手はロバート・クビカ(ルノー)、3番手にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が入った。BMWザウバーの小林可夢偉は16番手だった。
現地時間午後2時からの予選、開始時の天候は晴れで気温は19度、路面温度は35度。このセッションの前に行われた3回目のフリー走行でクラッシュしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はマシンの修復が間に合わず、出走を断念している。
Q1
23台の争いとなったQ1。懸念されていたトラフィックの問題もありセッションは開始早々からトップチームもタイム計測を始めていく。フォース・インディアやBMWザウバー勢はやや遅れてコースインした。
タイムシートが序盤から目まぐるしく変動するなか、前半10分が終わった時点でトップに立ったのはフェリペ・マッサ(フェラーリ)。2番手につけたのはベッテルで、3番手以下もトップチームのマシンがほぼ並んだ。
セッション後半はトップのマッサをはじめレッドブル、メルセデス、フォース・インディアの全7台が走行を見送り、トップチームではマクラーレン勢が唯一走行を続けた。
しかしその後も上位勢に大きな順位変動はなく、セッションはマッサがトップのまま終了。可夢偉は17番手でQ2に進み、新規3チームの6台がここで脱落。出走できなかったアロンソは最下位24番手となった。
Q2
続くQ2は15分。このセッションから上位勢を含む多くが柔らかいコンパウンドのスーパーソフトタイヤを装着してアタックに向かう。
セッションはQ1と同じように序盤からタイム更新が続き、残り8分の時点でニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が1分14秒375というタイムでトップに立った。2、3番手にはウエーバーとベッテルのレッドブル勢がつける。
後半はトップのロズベルグを除く16台がコースイン。残り5分のところでビタリー・ペトロフ(ルノー)が1コーナーでクラッシュするがマーシャルの素早い作業によってコースはすぐにクリアとなる。
アタック再開後もロズベルグのタイムは破られることはなかったが、セッション終了間際にマッサが2番手に浮上、それによってウエーバーが3番手となった。
Q3を懸けた争いではビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)とルーベンス・バリチェロ(ウイリアムズ)がそれぞれ8番手、9番手に入り、マクラーレンのジェンソン・バトンは脱落こそ免れたものの10番手止まり。一方、BMWザウバーの2台は思うようにタイムが上がらず、可夢偉も17番手で2戦連続のQ3進出はならなかった。
Q3
10分で争われたQ3がスタートすると、ルノーのクビカが序盤のクリアラップを利用して早くからセッションをリード。クビカは残り5分というところで一度ピットインし、タイヤを新しくして再びコースへと向かう。
そのクビカは終盤のアタック合戦に突入するとさらにペースをアップする。残り1分を切ってからのアタックではセクター1、2で全体のベストを更新する走りを見せ、ルノーでの初ポールを大きく引き寄せる。
しかし、クビカの直前にチェッカーを受けたウエーバーが1分14秒104というタイムでトップに躍り出ると、そのウエーバーはラストアタックでモナコのラップレコードとなる1分13秒826を叩きだし、ポール争いに終止符。ウエーバーはこれで2戦連続、今季3回目、自身通算では4回目のポールポジションを手にいれた。
6戦連続のポール獲得となったレッドブルはチームメイトのベッテルも最後にマッサを上回り3番手を奪取。マクラーレンはルイス・ハミルトンが5番手、メルセデスGPのミハエル・シューマッハーはチームメイトに遅れをとり、7番手に終わっている。