2011年からF1に復活することになった“チーム・ロータス”。かつての名門チームの足跡を振り返る。
チーム・ロータスは名デザイナーと知られるコーリン・チャップマンが設立したチームで、1958年から1994年までF1に参戦。通算ではポールポジション109回、優勝79回を数え、ドライバーズタイトル6回、コンストラクターズタイトルは7回を獲得しているF1でも屈指の名門チームだ。
当時のロータスを率いたチャップマンは、ウェッジシェイプと呼ばれるくさび形のマシンや、現在のダウンフォースマシンの先駆けとなるグランド・エフェクト・カーといった新機軸を採用し、F1界に革命を起こした。
また、F1マシンを広告塔にするという商業面での革新ももたらし、68年にはF1で初めてとなるスポンサーカラー(タバコブランドのゴールド・リーフ)をまとったマシンを走らせている。
82年にチームのカリスマ的存在であったチャップマンがこの世を去ると求心力を失ったチームは徐々に力を失うが、86年にはアイルトン・セナが加入、翌年からはホンダエンジンとともに日本人ドライバーの中嶋悟も加わり、3シーズンに渡って活躍した。
名門ロータスは、グラハム・ヒルをはじめジム・クラークなど、6人のチャンピオンドライバーを輩出。94年を最後にF1から撤退した。