26日、F1第2戦オーストラリアGPがメルボルンのアルバートパーク・サーキットで幕を明け、1回目のフリー走行ではルノーのロバート・クビカがトップタイムをマークした。2番手はニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3番手にジェンソン・バトン(マクラーレン)がつけた。BMWザウバーの小林可夢偉は2度の赤旗の原因となるアクシデントに襲われ18番手で最初のセッションを終えている。
グランプリウイーク初日を迎えたメルボルン・アルバートパーク・サーキットは、午後0時30分からフリー走行1回目がスタート。気温25度、路面温度は37度でサーキット上空は快晴、セッションは絶好のコンディションで幕を明けた。
序盤は全車インスタレーションラップを行った後、各マシンともピットで待機するといった状況となるが、HRTのブルーノ・セナだけは4周ほど走行を行い、まずは1分37秒989というタイムを記録する。フォース・インディアは、レギュラードライバーのエイドリアン・スーティルに代わりテスト&リザーブドライバーのポール・ディ・レスタがVJM03のステアリングを担当。ディ・レスタは次戦マレーシアでもビタントニオ・リウッツィの代わりに金曜日の走行を担当することになっている。
セッションは開始30分を過ぎると新規チームを皮切りに徐々に走行がスタートしていく。そのなかで、まずはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が1分28秒台のタイムでトップにつけ、2番手にミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)が続いた。
ところが、開始40分のところでタイム上3番手につけていた小林可夢偉(BMWザウバー)が11コーナー内側のボラードにフロントウイングを引っかけてしまい周辺パーツを破損。そのパーツがコース上に散乱したため、セッションは一時的に赤旗中断となってしまった。
その後セッションは13時15分(現地時間)に再開。可夢偉は自力でピットに戻った後フロントパーツの交換を行って再びセッションに加わるが、コース復帰直後のアタックでも再び赤旗の原因となるアクシデントに見舞われてしまう。開始55分過ぎ、可夢偉は3コーナーのブレーキングに入ったところで先ほど交換したばかりのフロントウイングが突然脱落してしまい、その先のグラベルにストップ。可夢偉はここでマシンを降りると、BMWザウバーはその後チームメイトのペドロ・デ・ラ・ロサもストップし、2台揃ってトラブルを抱えてのスタートとなってしまった。
一方、タイムシートの上位ではクビカ、ロズベルグ、さらにバトンとハミルトンのマクラーレン勢がリードする形で終盤を迎え、クビカの1分26秒927というタイムが最後までトップをキープしプラクティス1回目は終了となった。4番手以降にはフェラーリのフェリペ・マッサ、レッドブルのセバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)となり、シューマッハーは12番手、母国レースを迎えたマーク・ウエーバーは14番手となった。グランプリデビューを果たしたディ・レスタはチームメイトに続く11番手とまずまずの走りを見せている。