F1第18戦アブダビGPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーが、予選の戦いを次のように振り返った。

予選1位 ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
 最後の0.3秒を稼げたのは家族のおかげだよ! 僕らのマシンはここでは信じられないほど好調だ。空力パッケージがこのサーキットに本当によく合っていて、セッティングも完璧だし、全てが予選に向けて完全な形でまとまった。アタックラップの感触も素晴らしかった。すごく楽しんだよ。このコースは大好き! でも現実的に見て明日のレースは厳しいものになるだろう。スタートでクラッチが完璧に作動するかどうかは、チームにかかっている。グリッドからのクルマの滑り出しがものすごく重要だからね。僕らのレースペースはとても力強いものだけれど、レッドブルだってそれは同じだ。特にDRSゾーンがふたつあるから、彼らの前を走り続けるのは大変だろう。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのために上位でフィニッシュしたい。明日は持てるものを全て出し尽くすよ。

予選2位 マーク・ウエーバー(レッドブル)
 この結果には満足している。いい予選だったし、マシンに満足できた。午後から夜にかけて路面温度が変化していたから、クルマのパフォーマンスに注意していなければならなかった。でも3回のセッションすべてで快適に感じられ、いい勢いを保てた。マクラーレンは強力だが、僕らはいいポジションにいるから、ここからいいレースができる。

予選3位(失格) セバスチャン・ベッテル(マクラーレン)
 Q3で3番手タイムというのはうまくやれたと思う。とはいえ最後のラップでもう少しいい走りをすべきだった。最後のフライングラップの最終セクターで小さなミスをしたんだ。それでも3番手はいい結果だよ。最後の問題については何が起きたのか分からないんだ。クルマをとめろと言われただけだから。(決勝をピットレーンからスタートすることについて)あるスキージャンプのトッププレーヤーがこう言ったことがある。「すべての可能性がチャンスにつながる。僕らの明日はまだ可能性に満ちている」

予選4位 パストール・マルドナド(ウイリアムズ)
 難しい予選だった。特にQ2はギリギリの10番手だったけど、マシンのポテンシャルは見えていた。その後のQ3で素晴らしいバランスを見つけ出して、強さを取り戻せたみたいで満足している。今週末はずっと僕らがコンペティティブであることを示せているし、予選でベストを尽くせたと思う。チームのためにも自分自身のためにも本当に嬉しく思っている。明日のレースが楽しみだ。僕らにとってポイント獲得はとても重要なので、最大限にプッシュしていくよ。

予選5位 キミ・ライコネン(ロータス)
 予選はうまくいった。今週末ずっとマシンのフィーリングはそれほどよくなかったけれど、前回のレースの状態からセットアップを変えないことに決めたんだ。それは正しい選択だった。予選の路面ではクルマがここでのベストの状態になった。明日はベストを尽くす。いいスタートを決めてレッドブルのすぐ後ろにつけられたら、その後何が起こるかを見ていくよ。

予選6位 ジェンソン・バトン(マクラーレン)
 こんな後方からスタートするはずじゃなかった。この週末はずっと、かなりマシンに満足していたのに、なぜか予選ではペースを見つけられなかったんだ。理由は分からない。僕らのマシンはここではとても速いことははっきりしている。ルイスはかなりの余裕をもってポールを獲得しているから、もう少しタイムを縮められるはずだ。6番手からのスタートではレースがより難しいものになるが、DRSの追い越しゾーンがふたつあるから、たくさんオーバーテイクができるといいね。それに僕らのレースペースは今週末ずっと好調だったので、今も楽観的な気持ちでいるよ。

予選7位 フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
 3回のフリープラクティスすべてにおいてだいたいこのあたりのポジションにいたのだから、Q3でもっと上を望むのは楽観的すぎる。予選前に予想していたのは5位から8位だったので、予想どおりのポジションだ。Q2とQ3の3回のアタックで出したタイムはほぼ同じだった。つまりこれ以上は無理だったということだ。今日の自分たちの仕事には満足している。クルマのパフォーマンスを最後の一滴まで絞り出せたのだからね。ここに持ち込んだアップデートによってパフォーマンスは向上したけれど、その間ライバルたちだってソファでのんびりとテレビを見ていたわけじゃない。大抵僕らは土曜に一番苦戦し、日曜にはよくなるから、今回もそうであることを願おう。ただ、タイヤのデグラデーションが小さいために、戦略の選択肢はかなり制限されるし、そのために順位を上げるチャンスも少なくなるというのは事実だ。残りはあと3戦だが、ベッテルより14ポイント多く獲得しなければならないことは分かっている。それが僕らの唯一の目標だ。

予選8位 ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
 予選はうまくいったね。8位を目標にしていて、そのポジションをゲットすることができた。フェラーリ1台とロータス1台の前に出ることができたのだから、大きな前進といえる。今週末はセッティング作業を改善できている。今日はメカニックたちが頑張って予選直前にブレーキの問題を解決し、クルマを間に合わせてくれた。彼らに感謝したい。明日順位を上げていくのは簡単な仕事ではないけれど、レースで自分たちに何ができるか見るのが楽しみだ。

予選9位 フェリペ・マッサ(フェラーリ)
 やっかいで難しい週末だ。少なくとも今夜までは間違いなくそうなっている。もっと上位、少なくとも3列目までには入れることを期待していた。Q3では、新品オプションタイヤが1セットしか残っていなかったこともあって、チームメイトとは違うプランで走った。今思えばそれはベストな選択ではなかったと言えるだろう。でも後から何が正しかったかを言うのは簡単だからね。僕のクルマにはここに持ち込まれたアップデートのすべてが導入されているわけじゃない。もちろんそれは嬉しいことではないけれど、フェルナンド(・アロンソ)の結果を見ると、違いはなかったね。最後のラップでは、あるコーナーでオーバーステア気味になって、そこで100分の数秒失った。だから8位になれた可能性はあるけれど、順位は大きくは変わらなかっただろう。正直言って、今日はこれ以上の結果を出すのは難しかったと思う。僕らは大抵レースペースは強力だから、それを利用していくつか順位を上げられることを願おう。このサーキットは一部のクルマにとてもよく合っているようだ。マクラーレンは過去3戦はそれほど速くなかったのに、ここでハミルトンは楽にポールを取った。

予選10位 ロメイン・グロージャン(ロータス)
 今日の僕の予選ラップはあまりよくなかった。10番手は望んでいた位置じゃない。Q3最後のランではグリップがなく、あれ以上の速さを見つけることはできなかった。その前にはクルマのフィーリングはよかったし、Q1、Q2では好調に思えた。決勝でやるべき仕事が増えたけれど、僕からもクルマからももっと力を引き出せると思う。

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円