F1第17戦インドGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 セバスチャン・ベッテル
 全体的に僕らのレースはとてもうまくいった。この結果には満足している。いいスタートを決めたが、マークの方がよかったので、ターン1ではかなり接近したけれど、僕はターン3からの立ち上がりをうまくやり、前の位置を確保した。その後、ギャップを拡大することができた。それが重要だった。ソフトタイヤではとても感触がよくコンペティティブで、もっと長いスティントをとることもできたと思うけれど、ある段階でカバーしなければならない。今日はハードタイヤではマクラーレンとフェラーリは速かった。だから彼らに対してギャップを築くことが重要だった。終盤クルマから火花が散っているのが見えたけど、今週末は火花を散らしているクルマはたくさんあったし、僕らもその仲間入りをしただけだ。僕らにとって最高の一日だった。重要な一歩を踏み出せたよ。

決勝=2位 フェルナンド・アロンソ
 僕らはレッドブル勢と戦えるけれど、今の段階ではまだ勝つ力のあるマシンは手にしていない。今年はよくあることだが、また今回も予選よりも決勝ではずっと状況がよかった。素晴らしいスタート、素晴らしいファーストラップ、優れたトップスピード、正しいタイヤマネジメント、そして僕自身60周のレースラップ1周1周を120パーセントの力を注いで走ったことが、この2位という結果を生みだした。僕らは毎戦そうであるように、今回もやれるだけのことをやった。もしシーズンの終わりに僕らが勝ったとしたら、ライバルたちのミスによって勝てたのだと言う者はいないだろう。勝てるとしたら、それは僕らが常にベストを尽くしてきたからだ。アブダビに向けてすでにいくつかアップデートを用意している。それによって一歩前進できることを願おう。アブダビからポイント差を縮めていくことが大事だからね。残りのレースで獲得できる最大ポイントは75点と、たっぷりある。僕らがパフォーマンス、特に土曜予選のパフォーマンスを改善しなければならないことは全員が自覚しているけれど、僕はそれでもなお楽観視している。今回のパフォーマンスが僕にとって今季ベストかどうかは分からない。選ぶのは難しいよ。僕としては特にバレンシアかモンツァを挙げたいけど、今回のレースもそれに並ぶものなのは間違いない。スタートからフィニッシュまでプッシュした。これまでのレースよりもリスクを冒してオーバーテイクをしかけたかもしれない。今日はスタート後すぐにマクラーレン勢のスリップストリームに入り、彼らにチャレンジしようと試みた。彼らは互いに戦っていて、僕のことを忘れていたみたいで、僕はふたりのうちひとりを抜くことができた。それから数周後、バトンも抜くことができたが、その数周で時間を失い、レッドブルふたりにギャップを築かれてしまった。セカンドスティントではウエーバーがKERSトラブルに見舞われたので、それを最大限に利用して彼の前に出た。今回のレースでも、何が起こるか分からないということ、レースは常に長く厳しいということが再確認できたね……。

決勝=3位 マーク・ウエーバー
 KERSの問題に対処しなければならなかった。それがクルマにどういう影響を及ぼすか、見ている人たちには分かりづらいかもしれないが、ストレートでのパワーに影響するのはもちろんのこと、ブレーキバランスなどの問題にも対処しなければならなくなるんだ。チームはKERSを復活させようとしてくれて、無線で指示をくれた。それから、1回ストップのレースでは、右フロントをロックしてしまう危険性が常にある。フロントタイヤはとても大事だから、労わって走る必要があるし、それが少しリズムに影響することがある。それでもできるだけ冷静さを保とうと努力した。全体的に見て自分の走りにはすごく満足している。もっと上位でフィニッシュできたはずだけど、今日はこういう結果になった。

決勝=4位 ルイス・ハミルトン
 なぜあんなにスタートが悪かったのか分からないんだ。順位を落とし、後ろのドライバーたちからプッシュされることになった。1周目、最初ジェンソン(・バトン)と当たらないよう気をつけていたら、右のミラーにフェルナンド(・アロンソ)が映った。彼はものすごく後ろから僕のスリップに入って近づいてきた。でも僕がもっといいスタートをしていたとしても、上位のドライバーたちは速すぎたかもしれない。ファーストスティントは特にね。ファーストスティントでダウンシフトに問題が出始めた。それで左手じゃなくて右手でシフトダウンしなければならなくなったんだ。そのためチームはピットストップでステアリングホイールを交換することにした。これまでレース中にステアリングを換えたことなんてなかった。バルセロナでのテストでやったことはあったけど、決勝中というのは初めてだ。それでもチームはとてつもないプレッシャーの中で驚くほどすばやくやってのけた。彼ら全員に「よくやった!」と言いたいよ。僕はマシンを止めるより早くホイールを外し、クルマの外に放った。その後チームは新しいステアリングを装着して、僕は1速に入れて、発進したんだ。そのすべてを終えるのにたったの3秒ちょっとしかかからなかった。終盤はマーク(・ウエーバー)を追いかけたけれど、そのころには遅すぎた。彼は速すぎて、本格的に追い抜きをかけることはできなかった。それでも諦めなかったよ。最後の周の最終コーナーまで彼に追いつけるかもしれないと思っていた。でも結局そうはならなかった。それでも今日のレースは本当に楽しかった。前回こんなにハードに、こんなに長く、限界ぎりぎりまでプッシュしたのがいつだったか、思い出せないぐらいだ。本当に最高の気分だった。こんなバトルができて、素晴らしい気分だったよ。ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのスタッフ全員のこともとても誇りに思っている。本当に最高のレースだった。

決勝=5位 ジェンソン・バトン
 スタートが僕にとってのハイライトだった。ルイス(・ハミルトン)、フェルナンド(・アロンソ)、僕の3人はミリ単位のバトルをした。こんなスタートは初めてだよ。信じられないほどハードな戦いだった。それでいて僕らは互いに誰も接触することがなかった。これほど接戦で、これほどタイトで、それでいてすごくクリーンだった。その後のレースが楽しくなかったのは残念だった。ファーストスティントは全くうまくいかなかった。他のドライバーたちより僕らはオプションで苦労していたと思う。それで後ろのドライバーたちに対して防御できなかった。その後予想していたより早くピットストップをして、ハード側のタイヤでバランスが改善されることを期待したが、ロメイン(・グロージャン)に引っかかり、そこでまた時間を失って、思ったようにうまくいかなかった。でも最終ラップでファステストラップをマークできたのはすごくよかった。僕らにはもっと向上できるポテンシャルが大いにあるし、それを来週末のアブダビでも示せると思う。

決勝=6位 フェリペ・マッサ
 スタートからフィニッシュまでとてもタフな戦いだった。20周目ごろにピットウォールから燃料をセーブしなければならないと言われた。そのためレースの半分以上を全開にできずに走ることになった。これは断言できるんだけど、本当に楽じゃなかったよ。キミ(・ライコネン)が常にすぐ後ろにいたからね。望んでいたようなリザルトではないけれど、それでもコンストラクターズ選手権において重要なポイントが取れた。FP2で走行時間をロスしたことで大きな代償を払うことになった。パッケージの最適化ができなかったというのが大きい。ピットストップ後のキミとのバトルについて? ピットレーンを出たところでは僕が前の位置にいたけれど、彼がすぐ後ろにいたからターン3で彼を前に出した。ストレートでDRSを使えることを期待したんだ。彼もそれが分かったと思うけど、その時には遅すぎて、僕にアドバンテージがあり、前に出ることができた。次はアブダビだ。フェラーリの美しいテーマパークがあって、チームにとってふたつ目のホームレースといえるグランプリだ。さらにアップデートが導入されて、6位よりもいい結果が出せるといいね。

決勝=7位 キミ・ライコネン
 今日のクルマはすごくよかったのに、ストレートでオーバーテイクすることができなかったので、どうしようもなかった。すごくがっかりしたけれど、これが現実だから仕方ない。昨日予選に向けて選んだセッティングの影響でこうなったのだし、自分たち自身が招いたことだ。今日僕らはその代償を払った。僕らには速さがあったのに、必要な場所で速くなく、誰かの後ろを走っていても、ほとんど何もできないんだ。次のレースではもう少し賢くやって、レースペースをうまく生かしてもっとポイントを取りたい。

決勝=8位 ニコ・ヒュルケンベルグ
 今日の結果には大満足だ。8位は手が届く最大限の結果だったと思うからね。チームは素晴らしいパフォーマンスを発揮した。今日僕らが成し遂げた結果に満足している。スタートではベストな滑り出しを見せたとはいえないが、1周目をうまく走り、バックストレートでロズベルグを、ターン4への進入でマルドナドをそれぞれ抜いた。レース中盤は全くの単独走行で、前が空いた状態で走った。でも終盤グロージャンが後ろから追いついてきて、プッシュしてきた。でも僕はプレッシャーに負けず、彼を後ろにとどめたまま、1回ストップ戦略でうまく走り切った。今日はグランドスタンドのファンが僕らチームを応援してくれているのを感じることができた。彼らのためにポイントを獲得できてすごく嬉しい。

決勝=9位 ロメイン・グロージャン
 12番グリッドスタートで9位フィニッシュというのはいい結果だけれど、僕らはもっと上の結果を狙えたはずだった。それでも僕自身、エンジニア、ピットストップの作業をしてくれたクルーにとってはとてもいいレースだったと思う。やれることをすべてやった。全員が100パーセントの力を注いだ。でも今日はストレートで速さが足りず、そのためにオーバーテイクができなかった。僕は1周1周すべてプッシュし、90分の予選のように攻め、クルマからベストのパフォーマンスを引き出すために全力を尽くした。だからすごく満足している。

決勝=10位 ブルーノ・セナ
 決勝では僕らのクルマは強かった。昨日の予選で満足いく結果が出せなかっただけに、1ポイント取ることができて今日のパフォーマンスには満足している。楽しいレースだったよ。ペースがほとんど同じクルマと戦っていたため、オーバーテイクのアクションを確実に決めなければならなかったが、それができてすごく満足できた。今週末はクルマのフィーリングがかなり向上していたから、次のレースには自信を持って臨める。

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