F1第7戦カナダGP決勝でトップ10入賞を果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
決勝=1位 ルイス・ハミルトン
カナダに戻ってきて今日みたいなパフォーマンスを見せられるなんて、最高に感激だよ。2007年のF1初優勝と同じぐらい嬉しい。久しぶりのベストレースのひとつと言える。本当に最高の気分だ。素晴らしいとしか言いようがない。ラインを越えた時にはほとんど信じられなかった。自分の中で感情が高まり、それが爆発するような感じだった。ただただ信じられない。モーターレーシングで一番好きなのはまさにこれなんだ。今日のレースが難しいものになるだろうことは分かっていた。だから第1スティントでは、セブ(・ベッテル)についていけていることにすごく満足していた。その時点で、自分が優勝争いに絡めるという確信を感じていた。僕らの戦略は2回ストップということに最初から最後まで決まっていた。それがフィニッシュまでたどり着くまでの最速の方法であることは分かっていたんだ。今日はとてもうまくタイヤを管理して走った。2回ストップであることを考慮しながら使った。100パーセント コントロールし、レースで何が起きているのかを理解していた。それに関しては僕らにとってベストレースのひとつだよ。レースエンジニアのアンディ(・レーサム)に、常に情報をくれるよう頼んだ。彼は今日素晴らしい仕事をしてくれた。自分がどこでタイムを失い、どこで稼いでいるかを常に知ることができ、それがとても助けになった。優勝は毎回別物だ。どの勝利も新しく、特別なものなんだ。チーム全員がボーダフォンの“ロケットレッド”ビクトリーTシャツを着ていて、ファクトリーのスタッフたちも同じことをしているのを知っている。それを見ていると、すべてがより一層素晴らしく思えてくる。最後に言いたいのは、ファンの応援が素晴らしかったということだ。この勝利は彼らに捧げるよ。今日ここにいられることに心から感謝している。
決勝=2位 ロメイン・グロージャン
チームにとって素晴らしい日になった。信じられないようなレースだったよ。1回ストップの戦略が完璧にうまくいった。楽なレースではなかったけれど、いい結果を出すためにアグレッシブに行きたいと思ったんだ。昨日は少し残念な結果だったけれど、金曜から土曜にかけて多くのことを学び、その学習の成果を今日見ることができた。2セット目のタイヤをあれほど長く管理して走るのは楽ではなかった。でもうまくいったから、今日みたいな結果を出すためなら、また喜んで同じことをするよ。モントリオールに初めて来て2位でフィニッシュできるなんて最高だ。2回目の時は1位でフィニッシュできればいいな! 今週末素晴らしい仕事をしてくれたチーム全員に感謝したい。
決勝=3位 セルジオ・ペレス
15番手からスタートし、雨も混乱もなければ、表彰台フィニッシュなんて普通は期待できない。今日はすごくアグレッシブにいった。戦略もピットストップもとてもうまくやれて、いくつかポジションを上げることができた。僕に関してはタイヤのデグラデーションはそれほどひどくなかったので、ペースをとてもうまくコントロールできた。僕らのマシンは速いけれど、マレーシア以来いろいろな不運に見舞われてきた。昨日の予選もすごく期待外れだった。今日の結果は、頑張っているチームのスタッフたち全員にとって最高のご褒美になる。前回ポイントを獲った時も表彰台フィニッシュで、今回もそうなるなんてすごく嬉しいね。モントリオールは僕の母国からそれほど遠くない場所だから、ここで表彰式に出られるなんて、なおさら嬉しいよ。メキシコのファンがたくさん来てくれているんだ。チームにとって大きな後押しになる結果だから、皆にとってよかったとすごく喜んでいる。
決勝=4位 セバスチャン・ベッテル
難しいレースだった。僕らは、ルイス(・ハミルトン)から遠く離れた位置の3位を走っていた。彼はもう一度ピットインしたが、フェルナンド(・アロンソ)と僕はステイアウトすることを選んだ。タイヤはとても快適で、ポジションを奪い返せることを期待していたが、結局は2回目のピットストップをしなければならないことがわかった。残り数周の時点でピットストップをした。ここではピットストップにそれほど時間はかからない。15秒ぐらいなんだ。結局はそれが正しい判断だった。ピットストップの前にはフェルナンドの3、4秒後ろだったけれど、フィニッシュした時には彼より6秒前を走っていたんだからね。残り8周でどれだけのものを失う可能性があったかを考えると、いい判断だった。今になっていろいろなことを分析して理解するのは簡単だ。でも今日はたくさんのことを学んだ。決勝のファイナルラップで思わぬ展開になりうることは、これまでも見てきている。全体的にいい週末だった。予選に向けた準備がスムーズにいき、とてもいい予選ができた。決勝では勢いを少し失ったかもしれないが、僕らはトップ周辺にいた。今日もまた新しいウイナーが誕生した。ルイスは今日の優勝に値するよ。それは間違いないけれど、僕らはまたさらに学習したから、バレンシアではさらに前進する。
決勝=5位 フェルナンド・アロンソ
今日は優勝を狙いに行ったが、1回ストップでいくというギャンブルは成功しなかった。ハミルトンが2回目のピットストップに入った時、僕らは勝負に出た。今になって、僕らも同じ選択をすべきだったと言うのは簡単だけど、そうしていたらチャンスをつかむことはできなかったし、ベッテルにも抜かれていただろう。終盤のラップは本当に長かった。タイヤの性能が突然落ちて、ペースがすごく遅くなり、後ろから来るマシンに抵抗することができなかった。エンジニアから、彼らを押さえろと言われたけど、それは全く無理だった。今日の真の問題は、絶対に戦略ではなく、タイヤのデグラデーションだった。戦略で失ったポジションはせいぜいひとつだ。僕らがその戦略によって最初のピットストップでベッテルの前に出たことは忘れるべきじゃない。マシンはレースの最初から最後までほぼずっとコンペティティブだった。ここではマクラーレンが予想どおりとても速かったから、僕らのマシンは最速ではなかったけれど、パフォーマンスを一歩向上させられたのは間違いない。タイヤのデグラデーションに関して改善する方法を見つけ出す必要がある。温度がほんの数度高かったり低かったりといったようなごく小さな要因によって影響が出る可能性があるんだ。といってもここでは寿命ぎりぎりだったというのもあるかもしれないけどね。別にこれはタイヤ世界選手権ではないけれど、勝利を目指す上では細かいことすべてを研究する必要がある。今年初めて、僕らはダメージを最小限にとどめることだけを目指すのではなく、優勝を目指せた。それはポジティブな兆候だよ。それをバレンシアとシルバーストンで再び証明する必要がある。自分たちのチャンスに対する自信を深めて、ホームに戻る。ようやくマシン開発において最大の前進を成し遂げることができたんだ。
決勝=6位 ニコ・ロズベルグ
今日の6位はまずまずの結果だ。僕もチームも選手権争いのためにポイントを稼ぎ続け、一貫性を維持していくことが重要だ。難しいレースで、リズムを見つけ出すのが大変だった。特に序盤が難しかったけれど、終盤にはトップ集団との差はそれほどなかった。今週末はもっといい結果が出せたはずだ。上位争いをするには、もう少しパフォーマンスを向上させるだけでいい。僕らは常に大きく進歩し続け、タイヤへの理解も深めてきている。
決勝=7位 マーク・ウエーバー
今日は混乱があると思っていたが、それほどでもなかったね。序盤の10周でエンジンに小さな問題があり、それを管理しなければならなかったが、その後はペースが落ち着いた。ピットインして、何台かの1回ストップのマシンの後ろで復帰した。ここではうまくやるのが難しい。プッシュしてオーバーテイクしようとすると、タイヤを傷めてしまう。でも待ち続けていたら、ピットストップの回数が同じで、彼らの後ろでフィニッシュすることになるんだ。結局は今日は時々速さを見せることができたし、ポイント圏内でフィニッシュできてよかった。今考えると、別の戦略を採ってもよかったかもしれないが、後からそう言うのは簡単だ。今日より最悪の日は今まで何度もあった。
決勝=8位 キミ・ライコネン
マシンは予選の時よりは決勝での方が少しよかった。何度かトラフィックに遭った。DRSゾーンはそれほど長くなくて、前のマシンもDRSを使っていると、バトルをするのが難しい。もっといい結果を出せるチャンスはあったけれど、今日はすべての要素がうまくそろわなかった。またポイントを獲得できたから、それはいいことだ。今年のようなシーズンでは特にね。昨日の予選が完璧でなかったことで、やるべき仕事が増えた。もっと前のグリッドからスタートしていれば、もっと楽に上位でフィニッシュできるからね。次のレースではそれを目指していく。
決勝=9位 小林可夢偉
今日の僕のマシンは問題なかった。チームはこの素晴らしい結果に値するよ。僕は2回ストップで行く予定だったが、実際には1回ストップが可能で、その方が速いことがわかった。スーパーソフトタイヤでスタートし、ピットストップの後、ソフトタイヤで46周を走った。タイヤがいい状態の時にはレースペースは速かったが、終盤は楽ではなかった。でも今日一番苦労したのはトラフィックだ。状況を考えると、11番グリッドから9位というのは、可能な中でほぼ最大限の結果だったと思う。
決勝=10位 フェリペ・マッサ
ターン1でミスをした自分に腹を立てている。トップグループから離され、タイヤのバイブレーションがひどくなり、早めにピットストップしなければならなかった。その後、次のスティントはできる限り引き伸ばそうとし、最後まで走り切ることも考えた。でも終盤になって2回目のピットストップを行った。ほとんどキャンバスが出てきそうなところまでいっていたんだ。最後のピットストップを早めにやっていたら、また小林の前に戻れたかもしれないけど、その先は大きな差はなかっただろうね。主なライバルたちと戦える状態であることを示していただけに、がっかりしている。今僕らは上位勢と戦える位置にいる。ここ数戦はそれができなかった。10位というのは絶対に僕らのポテンシャルを表す結果ではない。今後もこの方向に向かって取り組みを続けていくことが重要だ。今週末は、常に上位を争い、すべてのエリアを改善してきた。それによってシーズンの残りに向けて自信を深めることができるはずだ。
