F1第6戦モナコGPの決勝レースでトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「モナコで勝つのは特別なことだから、素晴らしい気分だ。このレースで勝つのは子供のころからの夢だった。生まれ育ったこの場所をシルバーアローで走り、優勝できるなんて、最高だよ。まだ信じられない。実感できるようになるまで少し時間がかかりそうだ。今週末このマシンを用意してくれたチームに感謝する。ポールポジションを獲得し、それと同じレベルのパフォーマンスを日曜に発揮することができて嬉しい。週末を通してすべてが予定どおりに運んだ。予選は天候の関係で楽ではなかったけどね。今日のスタートはベストとはいえず、ルイスとセブにかなり接近されたが、1コーナーを過ぎた後は自分のペースで走ることができた。いろいろなことが起きても冷静さを保つことが重要だった。何が起きているのかチームが常に教えてくれたから助かった。ここにいるスタッフ、ブラックリーとブリックスワースのファクトリーのスタッフ全員に感謝する。今日の勝利が先駆けとなり、今後たくさんの勝利を挙げられることを願っている。(タイトルのことは)話したくない。2週間前には(ウイナーから)70秒後れだったんだからね。今日はそれよりもかなりいいポジションに立てた。このサーキットではタイヤをセーブし楽に走ることができた。今後のレースに向けてあまり興奮しすぎないようにしなければならない。まだレースペースには少し問題があるし、どのチームも開発レースでプッシュしている。だからまだチャンピオンシップのことは考えていない。今日はモナコのことだけを考えている。まだ幼かったころからモナコのレースは見ていた。一番古い記憶はアイルトン・セナがレッド&ホワイトのマシンに乗ってイエローのヘルメットで走っていたことだ。このレースで勝つのは僕にとって一番特別なことだ。本当に信じられない。現実じゃないみたいだよ。たくさん苦労をしても、この感動がそれを帳消しにしてくれる。最高の気分だよ」
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
「全体的に見てこの結果を喜んでいるし満足している。ここではオーバーテイクがとても難しいことが分かっているからね。ニコ(・ロズベルグ)にお祝いを言うよ。彼はとてもいい仕事をし、レースをコントロールした。僕は最高のスタートを切ったけれど、スペースがなかったね! メルセデス2台を抜くことが可能だったと思うが、スペースがなかったから引かなければならなかった。マークも近付いてきて、1コーナーへの進入はとてもタイトだったよ。序盤のスローペースには少し驚いた。前を走っているのは2台のシルバーアローのはずなのに、最初の数周はゆっくりと進むバスみたいだった。でも彼らがどういう戦略を採ろうとしているのか明らかで、とてもいい仕事をしていた。メルセデスは自分たちにとって一番うまくいく戦略を採った。スタートから数周後、彼らが何をしているのかはっきりした。彼らはスローペースで走り、1回ストップを成功させようとしていた。フェアな行為だよ。彼らがレースをリードしていたんだからね。それにここはオーバーテイクがものすごく難しい。近づこうとするたびに彼らは反応した。彼らはスローペースで走る余裕があったし、ペースを上げることもできた。そういった意味であまりエキサイティングなレースではなかった。タイヤを労わりながら多くの周回を走らなければならなかったしね。今日は完璧にはいかなかったけれど、この結果に満足だ。戦略の面でラッキーだった。チームのおかげでルイス(・ハミルトン)の前に出ることができた。この結果には満足していいと思う。リスタートは簡単じゃなかったけれど、この結果に満足できる。チームはいい仕事を成し遂げた。僕らはこことの相性がいいみたいだね。チーム全員を祝福したいし、全パートナーに感謝する。2台表彰台に上がったというのは素晴らしいことだ」
マーク・ウエーバー 決勝=3位
「最初にニコにお祝いを言いたい。ここで勝つのは特別だ。彼は週末を通して完璧な仕事をした。ここで必要なのはそれなんだ。ポールからスタートしたのは確かだけれど、その後うまく走り切る必要があるし、彼はうまくやったと思う。僕らは2列目のスタートだったから、少し不利なのは分かっていた。僕はものすごくいいスタートを決めた。でもここでは1コーナーまでがどこよりも短いから、やっぱりうまくいかなかったね。セブと僕は行き場がなくて引かなくてはならず、ニコとルイスを攻略するのは難しかった。その後は基本的にタイヤを労わり、1回ストップを目指すことが中心になった。2回ストップだとトラフィックの中に戻る可能性があるからそれは選択肢にならないことは予想できていた。とても長いスティントを走らなければならず、ドライバー全員がタイヤを労わって走った。ピットストップでルイスの前に出られたのはよかった」
ルイス・ハミルトン 決勝=4位
「チームにとって素晴らしい週末だ。皆のために嬉しく思うよ。ニコ、おめでとう。彼は週末を通してとてもいい仕事をした。彼はこの勝利に値する。僕に関しては、今回はベストの週末とはいえないね。今日はワンツーフィニッシュのチャンスを最大限に生かせなかった。今日僕はミスをした。セーフティカーが出動した時、ダブルピットストップで遅れないよう僕は(ロズベルグとの)ギャップを6秒に保つよう言われたのに、6秒を少し超えてしまった。それでレッドブルの2台に前に行かれてしまった。これもモーターレーシングだし、時にはこういうことも起きる。ここは世界で一番タイトなコースで、前のクルマより相当速くなければオーバーテイクは不可能だ。だから僕にはポジションを上げる術はなかった。不運だったとは思わない。今週末の僕のパフォーマンスが十分じゃなかったんだ。これからももっと努力し続けなければならない。シーズン最初の優勝を達成できたのは、チームにとって素晴らしいことだ。ここでのパフォーマンスを次のモントリオールでも発揮できることを期待している」
エイドリアン・スーティル 決勝=5位
「5位を獲得することができて最高の気分だ。僕らが必要としていたリザルトだし、とても満足している。クルマのフィーリングはとてもよく、めぐってくるチャンスを最大限に生かすことができた。レース前半はトラフィックに阻まれ、順位を上げるのが難しかった。でも赤旗によってチャンスが訪れた。その後はフィニッシュまで全員が同じ戦略でスプリントレースを走ることになった。ヘアピンでオーバーテイクのチャンスがあると気付き、ジェンソン(・バトン)に仕掛け、うまくいった。その後、同じことをフェルナンド(・アロンソ)にもトライし、また成功した。僕はモナコでオーバーテイクが可能だと証明したんだ。チームは週末を通して素晴らしい仕事をしてくれた。僕らは今日のこの結果に値するよ」
ジェンソン・バトン 決勝=6位
「最初はあまり期待が持てないように思えたが、モナコでは何が起こるか分からないから、最後の最後まで頑張らなければならないんだ。今日はそうして報われたよ。序盤はいいラップタイムで走り、エイドリアン(・スーティル)を抜いた。ヘアピンでフェルナンド(・アロンソ)に仕掛けようとして彼のリヤホイールにヒットした。だから後ろのチェコにあまり注意を払っておらず、彼はトンネル出口のハーバーシケインへのブレーキングで見事なオーバーテイクを仕掛けてきた。リスタートの後、エイドリアンはヘアピンでとてもうまいアクションをとり、僕にチャレンジしてきた。その前に自分がフェルナンドにトライして失敗したから、うまくいくとは考えていなかった。レース終盤、チェコとキミ(・ライコネン)が絡み、彼らのマシンがダメージを負ったためにスローペースで周回することになり、その後ろでバトルが始まった。ラスカスでフェルナンドのインに飛び込むチャンスをつかみ、6位に上がった。すごく楽しかったよ。チェコが最後になってリタイアしたために僕らは大量のポイントを獲得することができず残念だった。そのままポイントを取れていたらチームにとって大きな助けになったんだけどね。でも僕がポイントを稼いだし、前が空いている時の僕らのペースはよかったから、今日はいい要素を見つけることができた」
フェルナンド・アロンソ 決勝=7位
「通常の日曜と違って、残念ながら今日の僕らは速さを発揮することができなかった。昨日(予選で)競争力がなかったことについては悲観的に考えていなかった。これまでは決勝で状態が改善したからだ。でも今日はそうではなかった。バーレーンでもそうだったように、トラクションがよくなかったからかもしれない。一番大きな問題はペースが悪かったことだが、それ以外にもさまざまな問題があった。チームから、フロントウイングにビニール袋が引っかかっていると言われた。それが10周にわたって続き、フロントのパフォーマンスが奪われた。また、セルジオ(・ペレス)のフロントウイングの破片がフロアの下に引っかかり、パフォーマンスが低下した。でも赤旗が出るまでの最初の30周は特に問題を抱えてはいなかった。ただ遅すぎたんだ。今週末はずっと苦労していた。予選の影響で僕は今日の決勝を失うものがないドライバーたちの中で走ることになった。ランキングで下位のドライバーとポジション争いするときにはリスクがある。2008年や2009年の僕もそうだった。当時の僕は失うものはなかったから、おかしなところでオーバーテイクをしていた。それが時にはうまくいくことがある。でも僕らはタイトル争いをしている。だから誰かがオーバーテイクをしかけてくるかどうかミラーでよく見ているんだ。だがなぜ僕らがそういう状況になったかというと、今日も予選でも速さがなかったからだ。上位からスタートすればトップのドライバーたちとバトルをするが、7位や8位からスタートすると、失うものがないドライバーたちと戦うことになるんだ。もしシケインをカットしていなかったら、ペレスとの接触を避けることはできなかっただろうし、それはロウズでのスーティルも同じことだ。ペレスのしたことについてはあまり言うことはない。彼のアプローチは2008年や2009年の僕自身を思い起こさせる。タイトル争いをしていないと、大きなリスクを冒せる。でも僕は完走し、できるだけ多くのポイントを持ち帰ることが重要だった。そういうアプローチをとったことで、キミ(・ライコネン)とのポイント差は少し縮まった。ベッテルとの差は広がりはしたけれど、いずれこのギャップを縮めるチャンスも訪れることは分かっている。今日の結果によって次のカナダが心配かというと、そんなことはない。モナコは特殊な場所だと考えるべきだからだ。セッティングも戦略も他とは異なり、オーバーテイクがほぼ不可能な場所だ。僕らには改善するためにやるべきことが多いことは分かっているが、今後に向けて自信を持っている」
ジャン-エリック・ベルニュ 決勝=8位
「ある意味、退屈なレースだった。前が空くことが全くなかったんだ。でも同時に、モナコのレースは常にエキサイティングでもある。特にポイントを獲得できるとね。終盤、前にいたスーティルがすごくいい仕事をしてジェンソン(・バトン)とフェルナンド(・アロンソ)をヘアピンでオーバーテイクした。でも僕は後ろに近づいても当然のことながらブロックされて追い抜くことができなかった。8位に入りポイントを稼げたからいいレースだったよ。今シーズンは不運なレースが何度かあったけれど、幸運と不運は同じだけめぐってくると僕は言ってきた。そして今日はすべてがうまくいったんだ。さらに、今日僕らのクルマがすごく強力だったのは明らかで、自己ベストタイムを燃料をたくさん積んだ序盤にマークしている。その後は残念ながら集団の中で走ることになった。前のクルマより僕の方が速かったんだけどね。8位という結果を喜んでいる。でも今後のレースではもっといい結果を出すことを目指すよ」
ポール・ディ・レスタ 決勝=9位
「グリッドポジションを考慮してアグレッシブな戦略を採った。セーフティカーがなければうまくいったはずだ。ペースはとてもよかったけれど、レース序盤はずっとトラフィックに引っかかった。ターン1への進入で何台か抜けたが、レース終盤は各車がつながって走っていたため、簡単にはいかなかった。リスタート後、ベルニュの後ろで押さえられた。一度オーバーテイクのチャンスがあったが、彼はとてもうまく防御した。前方のクルマがバトルし接触をしたため、僕はいくつか順位を上げて2ポイント確保した。昨日は本当にがっかりしたけれど、チームの皆は素晴らしい仕事をしてくれたし、僕の連続入賞が途切れずに済んだのも嬉しい」
キミ・ライコネン 決勝=10位
「本当に期待外れの一日になってしまった。セルジオ(・ペレス)の愚かな行動のせいで、僕らはセバスチャン(・ベッテル)に大きなポイント差をつけられてしまった。これほどたくさんのポイントを失っている余裕はないのに。彼は後ろからヒットしてきた。それがすべてだ。彼が僕のせいだと考えているとしても、彼はコーナーの入り口でスピードを出し過ぎていた。自分が何を言っているのか分からないんだろう。彼がレース中に誰かにヒットするのはこれが初めてじゃない。彼は自分が何をしそうか他のドライバーたちが常に見ていると思っているようだ。もし彼がコーナー入口でスピードを出し過ぎて誰かに突っ込むしかなさそうなら、他のドライバーたちは譲るかまっすぐ行ってくれると思っている。理想的な週末だったとはいえないが、僕らにできることは何もない。少なくとも終盤に1ポイントを取り戻した」
