F1第15戦ロシアGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。

ルイス・ハミルトン 決勝=1位
「ただただ最高の気分だ。このチームを心から称賛する。レースの間、ずっとマシンの感触がよかった。昔から夢見ていた瞬間そのものだったよ。トップを走っていても、集中し続けなければならず、ミスを絶対犯してはならないという意味で難しいレースだった。1回ストップで走っていたから、ロックアップなどでタイヤを傷めてはいけないんだ。今日は大きなチャレンジだったと感じている。ニコ(・ロズベルグ)とレースができなくて残念だ。すごく楽しみにしていたのに。レース終盤、リヤウイングがルーズになってきたため、縁石を避けてマシンにダメージを与えないようにして走った。最後まで持ってくれてよかった。今のこの瞬間をエンジョイし、大切にしたい。今年もまだたくさんのポイントが残っている。コンストラクターズタイトルを獲得することができて特別な気分だ。チームの成功に貢献し関与できて嬉しい。素晴らしい気分だし、表彰台から皆の笑顔を見下ろしていると、誇らしく感じる。大勢の人たちが鎖のようにつながっていて、自分がその小さな一部であると感じる。このチームの一員であることを誇りに思う。明日ファクトリーで皆に会えるのが楽しみだ。皆が今年いい仕事をしてくれることは分かっていたけれど、去年よりさらに素晴らしい仕事をしてくれている。驚くほどのね」

セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
「全体的にすごく満足している。素晴らしい一日であり素晴らしいレースだった。マシンの感触もとてもよかった。チームにとっていい結果が出せたことが特に嬉しい。昨日までのプラクティスであまり走行できなかったにもかかわらず、彼らは素晴らしい仕事をした。スタートはあまりよくなくて、少し苦労したけれど、レースが進むにつれて順位を上げていった。セーフティカーの後、キミ(・ライコネン)を抜くことができ、その後ウイリアムズを狙っていった。キミとのバトルについては、ふたりとも楽しんでいたと思う。レースのかなり序盤の段階だったからね。僕らを自由に戦わせてくれたのは正しいことだった。見ている人をわくわくさせることができたと思う。最終的にいい形でレースを終えることができた。ルイス(・ハミルトン)はウイナーにふさわしい。でも僕らは人が予想していたより彼らに近づけたと思う。マシンはとても好調で、終盤に向かってどんどんよくなっていった。ルイスをとらえるチャンスが少しでもあればな、と思った時もあったけれど、彼はかなりの速さを隠し持っていた。終盤はプッシュしていなかったと思う。(来年フェラーリはさらに強くなりそうかと聞かれ)そうだといいね! それを目標にしている。決勝でのパフォーマンスを向上させてメルセデスに挑みたい。今はまだ彼らの方が少し優れているけれど、僕らもかなりいい仕事をしていると思う。自分自身の仕事に集中し、一歩一歩前に進み、近づいている。正しい方向に進んでいるので、来年はもっと近づけるんといいね」

セルジオ・ペレス 決勝=3位
「また表彰台に上がり、チームと祝うことができて最高の気分だ。今この時をこのチームと一緒に楽しんでいる。僕らは努力を重ねてきた。それが素晴らしい形で報われたんだ。セーフティカー出動時にピットに呼ばれた。その判断がいい結果につながった。バトルしているグループの前の位置を走ることができたからだ。残り1周の時点でバルテリ(・ボッタス)とキミ(・ライコネン)に抜かれた。表彰台を逃してしまったのだと思い、がっかりしたけれど、最後まで全力を尽くすつもりだった。そのタイヤですでに40周以上を走っていたから、それ以上やれることはなかった。最終的に3位に戻れた時にはものすごく嬉しかった。このチームとの2回目の表彰台を達成し、彼らと喜びを分かち合うことができて嬉しい。特別なリザルトだし、次のオースティンととりわけメキシコシティを前に期待が高まる。僕のパフォーマンスを見れば、今僕がキャリアにおいて最高の時期にいることが分かるだろう。レースに向けて自信はあったけれど、表彰台は全く期待していなかった。レースは最初から順調で、2回目のセーフティカーが出動した時にタイヤ交換をした。リスタートでフェリペ・ナッセと(フェリペ・)マッサに引っ掛かった。チームと相談してタイヤをセーブすることに決めた。それでその後がうまくいった。バルテリとライコネンを押さえ切るのは難しかった。あの段階ではタイヤのことを考えるとブレーキングを遅らせることはできなかった。フラットスポットができる危険があるからね。それでこう思ったんだ。『表彰台が無理でもポイントは手に入れよう』ってね。そしたらふたりが接触して僕らが3位に戻った。嬉しかったよ」

フェリペ・マッサ 決勝=4位
「今日はいい結果を出すことができた。昨日の予選は不本意な結果に終わったけれど、そこからうまく挽回した。序盤は遅いマシンの後ろでかなり時間をロスした。周囲のマシンと違って僕はハード側のタイヤを履いていたんだ。でも終盤、スーパーソフトを履いた時のペースはすごくよかった。おかげで順位を上げることができ、上位で起きたアクシデントによって最終ラップでさらに多くのポイントを稼ぐことができた。(Crash.netに対するコメントで)すごくポジティブなリザルトだよ。予想していた以上だ! 少しラッキーだったよね。でも運も勝負のうちだから。(フェリペ・)ナッセや(ダニール・)クビアトなど遅いクルマの後ろで時間を失ったことだけが残念だ。あれほど後方グリッドからのスタートで、オーバーテイクできないと、どんどんロスが積み重なっていく。でも少しラッキーだったし、それはいつだって大歓迎さ。昨日の予選でチームメイトはすごく速かった。だからこそ僕は順調にいかなかったことが残念だ。今回のレースでは表彰台に立てたはずだからね」

ダニール・クビアト 決勝=5位
「今日はすべての力を絞り出して戦った。この難しいレースで10点獲得というのは大きな成果だと思う。このポイントに満足すべきだろう。後から考えると、もう少しいい戦略で走れたんじゃないかと思ったりもするけど、その時点で完璧な予想をすることはできないんだよね。そういう意味では学習に終わりはないね。大勢のファンがここまで応援しに来てくれて嬉しかった。感動したよ。これからもこういう状態が続き、さらによくなっていけば嬉しいね。他のドライバーを応援している観客もいるのが見えてそれも嬉しかった。それこそこのスポーツに対する本物の情熱だし、ロシアでF1が根付きつつあるように思える。大勢の人たちが見に来てくれて本当によかった。オースティンが楽しみだ。次のコースは比較的僕らのマシンとの相性がいいはずだから、オースティンの高速コーナーを楽しみにしている」

フェリペ・ナッセ 決勝=6位
「今日の結果にはすごく満足だ。最初から最後まで激しいレースだった。でもマシンのペースはとてもよく、特にスーパーソフトの時は速かった。一時的にだけど強力なマシンの前を走ることもできた。ソフトタイヤでのマシンバランスはスーパーソフトの時ほどではなかった。それでもチームはよくやってくれた。このポイントは皆のものだ。素晴らしい仕事をしてくれたんだ。逃がしちゃいけないチャンスが訪れ、それをしっかりつかめたので嬉しい」

パストール・マルドナド 決勝=7位
「難しい一日だったが、正しい戦略で走ることができた。スタートでソフトタイヤを履いて長いファーストスティントを走った。残念ながら新品スーパーソフトを履いたセカンドスティントではかなり時間をロスした。スティントの序盤はマシンが予想したようなパフォーマンスを発揮しなかったが、数周するとリズムをつかめた。今日入賞できたのはチームにとってすごくポジティブなことだ。今後もこの調子でやっていきたい」

キミ・ライコネン 決勝=8位
「レースの間ずっとマシンの動きはよかった。特にピットストップの後は好調だった。でもその後、トラフィックに阻まれた。ストレートで速さがなくてオーバーテイクをするのが難しかった。終盤、バルテリ(・ボッタス)を抜こうとした。一度、彼を抜いた場所だ。ターン3をうまく回り、次のコーナーには十分なスペースがあると思った。だから仕掛けることに決めた。彼は僕が来るとは全く思わなかったのか、僕が見えなかったのか、それは分からない。でもあそこで仕掛けようと決めた後、引くことができなかった。できる限りコーナーのイン側に寄ろうとしたが、行き場がなくて、結局接触してしまった。僕らにとっても彼らにとっても不運な出来事だ。それもレースの一部とはいえ、アクシデントを望んでいる者などいない。本当に残念だ。でもチャンスが十分あったからこそ動いたのであって、完全にクレージーな動きだったわけではない。一度あそこで彼を抜いていたし、それなりに近づいていたのでやってみようと思った。僕の考えではあれもレースだ。オーバーテイクを試みたけれど、運悪くああいう結果になった。でも僕はスチュワードではないからね」

ジェンソン・バトン 決勝=9位
「日僕らはすべてをきちんとこなし、最善を尽くし、ポイントを持ち帰った。最初の2、3周は全く防御できなかった。後ろから攻めてくるドライバーたちを退けることができなかったんだ。デプロイメントがストレートの終わりで切れてしまうため、簡単に抜かれてしまった。難しい状況だった。彼らはターン13の入口で仕掛けてくるんだ。あそこは怖い場所で、DRSを使っていなくて、後ろから接近してくるマシンのスピードを正確に判断することができないと特に怖い。でも悪い結果じゃないよね。レースを通してフェルナンド(・アロンソ)と戦った。他のマシンはすべて僕らより速いから、フェルナンドと戦うことしか僕にはできなかった。マシンパフォーマンスにはまだ大きな進歩はないが、今週末はセットアップで興味深い作業をたくさん行った。これから分析し、効果があったのかどうかを見極める」

マックス・フェルスタッペン 決勝=10位
「がっかりだよ。スタートがあまりうまくいかなかった。前でクラッシュがあって、ヒットされた。そのせいで難しいレースになってしまった。マシンのダメージが大きく、特にリヤがひどかった。それで本来の動きをしてくれなくなった。走り続けるのが難しい状態だったけど、何とかポイント圏内に戻れることを願いながら頑張った」

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