F1第14戦日本GPの予選でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、予選の戦いを語った。

ニコ・ロズベルグ 予選=1位
「昨日は2セッションともウエットコンディションだったから、ドライコンディションに合わせてマシンをセットアップするのは簡単ではなかった。でも燃料をたくさん積んだ状態と、予選ランの両方を行ってみて、すごくいい感触を持つことができた。いいラップを何周か走ることができた。ダニ(クビアト)がウォールにヒットした時に走っていたラップもとても速いものだった。チームから彼が無事だと聞いて本当に嬉しかったよ。明日の決勝には自信がある。チームがマシンに取り組んでくれたおかげで、僕らはシンガポールの時と比べると、また強い状態に戻りつつあるようだ」

ルイス・ハミルトン 予選=2位
「今週末はマシンの感触がパーフェクトなんだ。エンジニアたちがいい仕事をしてくれているおかげだよ。ニコ(・ロズベルグ)とのバトルも楽しんでいる。彼は素晴らしい仕事をしたね。今日は楽しかった。このコースでは常に改善を求めて戦わなければならない。最後のラップはとてもいい感じで始めることができたんだが、ターン7まで来たところで赤旗が出た。とても大きなクラッシュだったが、幸いダニール(・クビアト)は自力でマシンから降りて歩くことができた。明日は厳しい戦いになりそうだ。コンディションが大きく影響する。スタートは重要だ。ここでは他のマシンの後ろにぴったりついて走ることができないし、オーバーテイクが難しいからね。それでもやれるだけのことをやるつもりだ。(鈴鹿でのグランプリを7回経験して一度もポールポジションを取ったことがないことについて)このサーキットではうまくいかないんだ。理由は分からないけど、このサーキットでは一度も快適に走れたことがない。大好きなサーキットなのに、満足できたことがない。セットアップが完璧に決まらないからかもしれない。とはいえ問題は僕自身なんだ。何年もいいマシンに乗っていなかった時期もあるけれど、最終的には僕自身が問題だ。集中して準備万端でここに来ても、快適に感じられない。変な感じだよ。でも今日はそういう部分のほとんどを克服したと思った。去年のウエットでもそう思ったけど。今日は、ここでは今まで走ったことのないような、これまでで一番いいラップを走っていた。でも最後まで走り切ることができなかった。走り切れなかったから意味はないけど、僕自身はいい感触を持っている。明日はいいペースで走れると分かっているのだから」

バルテリ・ボッタス 予選=3位
「鈴鹿でまた3位に入ることができてすごくハッピーだ。いい一日だった。FP3の後にいくつか変更を行い、それがまさに必要としていた効果を発揮した。僕らチームはとてもいい仕事をしたと思う。マシンに乗っていて快適に感じる。鈴鹿ではそれはとても大切なことだ。セッションはすごく楽しかった。昨日のコンディションの関係でタイヤウエアについてのデータは十分にないけれど、3番グリッドからスタートするのだから、明日は表彰台を目指すべきだ。このサーキットはシンガポールと比べると僕らのマシンとの相性がいいと分かっていた。ただ今日は過去経験した土曜の中でも一番難しかったといっていいほど苦労した。金曜が雨だったし、ここは予選がとても重要だからね。だからこそこの結果は嬉しい驚きだよ」

セバスチャン・ベッテル 予選=4位
「僕にとって難しいセッションだった。序盤は全くうまくいかなかった。マシンの感触をつかめず、正しいバランスを見つけられなかった。でもQ3でミディアムタイヤで走った2回目のランではQ2の時よりかなりいい状態になっていた。マシンが生き生きしてきたと感じた。最終的にそれなりに満足いく結果になった。いいラップを走れたと思う。それまでよりかなり満足いくラップを走り、競争力のあるタイムを記録することができた。今日はうまくすれば3位を獲得できただろう。ひとつだけ届かなかった。メルセデスの競争力はいつものレベルに戻ったね。残念なことにこれまでと同じレベルになった。明日は彼らが優勝候補ということになるだろうが、もちろんやれるだけのことをやる。レッドブル・レーシングやウイリアムズとの戦いも激しくなるだろうけどね」

フェリペ・マッサ 予選=5位
「いい予選だった。明日のためにタイヤを1セット温存することができたしね。マシンの競争力は高かったけれど、Q3で赤旗が出たために最大のペースを発揮することができなかった。でもすごく大きな事故だったから、ダニール(・クビアト)がマシンから自力で降りることができて本当によかった。明日は長いレースになる。楽しみだよ。強力なパフォーマンスを発揮できるはずだ」

キミ・ライコネン 予選=6位
「今日の予選結果には本当にがっかりしている。常に速さを発揮していたし、マシンの挙動もとてもよかった。予選ラップの最初の2周はうまくいったのに、Q3最初のランは平均的な出来だった。タイヤのグリップが完璧ではなかったんだ。2周目を走れなくて残念だ。もっといいタイムを出せたはずなんだ。でも赤旗でセッション終了となってしまった。明日のレースには未知の部分があるね。皆、ドライコンディションでロングランができなかったから。でも僕らは問題ないはずだ。すべてをうまくやって、いくつかポジションを上げたい。長いレースになる。少し後ろのグリッドだけど、いいスタートを決めて、そこからさらに上を目指す。赤旗によって本当に残念な結果になってしまった。平均的なラップを1周だけしか走れず、それが最終結果に大きく響いた。最後のランのアウトラップの方がいい感触を持っていた。でも赤旗が出てアタックができなかったんだ」

ダニエル・リカルド 予選=7位
「何よりも一番大事なのは、ダニー(クビアト)が無事だってことだ。録画はまだ見ていないけど、あそこを通過する時にクルマを見た。チームから無線で彼は無事だと教えてもらった。今日のセッションは、全体的にそれなりにうまくいったと思う。マシンには満足していたので、その感触からすると7位がふさわしいとは思わない。トップ5には入れたはずだ。それでも明日に向けていい状態だと思う。タイヤウエアに関してもいい状態だし、何が起きるか楽しみだ。決勝の戦略はさまざまな可能性がある。1回ストップも可能だけど、2回ストップが主流になるだろうね。(F1iのインタビューに答えて)他のドライバーたちよりタイヤをうまくセーブすることができるんじゃないかと期待している。(プライムでは)すごく快適に走れた。オプションの方が感触はいいけど、ロングランではプライムの方がいい。プライムを2セット分セーブしたチームがいくつかある。ウイリアムズもそうだと思う。彼らはオプション-プライム-プライムで走ろうとしているのかも。いずれにしても僕らの戦略が前のドライバーたちより速いことを願っている」

ロマン・グロージャン 予選=8位
「Q3に進出できるなんて思っていなかった。0.5秒足りないと考えていたんだ。チームの皆はすごい仕事をしたね! Q3ですごくいいラップを走った。2回目のランはできなかったけれど、大事なのはダニール(・クビアト)が無事で、自力でクルマから降りてきたことだ。レースではグリッドと同じ位置を維持してポイントを獲得したい」

セルジオ・ペレス 予選=9位
「いろいろ考えると、9番グリッドというのは悪くない。ここからいいレースができるだろう。Q3最後のラップを走り切ることができず残念だ。でも一番大事なのはダニール(・クビアト)が無事だったということだよ。あのラップでタイムを出せていたら、ロマン(・グロージャン)より上に行けただろう。明日はスタートで彼の前に出たいな。ロータスが僕らの主なライバルになると思うから。タフなレースになるだろう。前に速いマシンがいるからね。でもここでは何が起こるか分からない。天候にも注意していかなければ。ここのレースではタイヤマネジメントが重要だ。金曜がウエットだったから、まだいくつかクエスチョンマークが残っている」

ダニール・クビアト 予選=10位
「レーシングカーに乗っていて横転したのは初めてだ。何にだって初めてはあるっていうけれど。痛みよりも失望の方が大きい。2輪を芝に乗せてしまい、あそこはランオフエリアが狭かったために、まっすぐウォールに突っ込んでしまった。FP3が順調にいかず、かなりプッシュしていた。限界を超えた結果、ああなった。マシンはかなりひどい状態に見える。ただでさえこの2週間は大変だっていうのに仕事を増やしてしまって、チームの皆に申し訳ない。(アタックし終わっていたら)どの位置まで行けたと思うか? 分からないけど、10位ってことはなかったはずだ。ストレートでは速さが足りないけど、高速セクターではマシンの感触がすごくよかったんだ。明日もいつもどおりベストを尽くす。これまでのキャリアの中で一番激しいクラッシュだ。20Gぐらいだと言われた。あのコーナーではいつも最適なブレーキングをしようと心がけるが、やりすぎて芝に触れてしまった。そういうことも時にはある。特別なことではない。僕自身のミスだ。 何よりチームの皆に大量の仕事をさせることになってしまったことが申し訳ない。マシンの状態はあまりいいとは言えないから、今夜は彼らを手伝うつもりだ。マシンを作る仕事は彼らほど得意じゃないけど、今夜はできるだけ遅くまで一緒に残る」

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