FIAは、FIA安全委員会に対し、最近発生したヘンリー・サーティースおよびフェリペ・マッサの事故に関する報告書を作成するよう要請した。
ブランズハッチでのF2レースで、ジャック・クラークがコースオフしてバリアにクラッシュ、そのマシンから脱落したタイヤが、サーティースの頭部に当たった。これによって、元F1ドライバー、ジョン・サーティースの息子で、まだ10代の若さだったヘンリーは死亡した。
それから1週間もたたないうちに、ハンガリーGP予選でルーベンス・バリチェロのマシンからスプリングが脱落、これがマッサの頭部に直撃し、彼は頭蓋骨を骨折、目にも怪我を負った。
このふたつの事故を受け、FIAは同様の事故を避けるために安全性をどのように向上させることができるのか、報告書を作成するよう、安全委員会に要請したことを発表した。また、FIAは、予備調査によると、ヘルメットのおかげでマッサがより深刻なダメージを負うことが避けられたと認めている。
「FIA会長マックス・モズレーは、FIA安全委員会に対し、FIA F1世界選手権およびFIA F2選手権において最近発生したデブリによるアクシデントについて報告書を準備するよう要請した」とFIAの声明に記されている。
「モータースポーツのあらゆる分野からの医療および技術的代表者たちから成るFIA安全委員会は、世界モータースポーツ評議会に報告および提案を提出する」
「予備調査結果によると、フェリペ・マッサが使用していたヘルメットは、その怪我を制限するための重要な役割を果たした可能性があると思われる。FIAとFIAインスティテュートが8年をかけて開発したFIA 8860ヘルメットは、主な衝撃部分すべてにおいて保護の強化を提供している」