12日に2010年F1エントリーリストを発表したFIAは、15の新規チームからエントリーが申請されたことを明らかにした。
「15の申請者がおり、まずはプロセスに従って12チームを選出した」とFIAの声明には記されている。
「より有力な9チームの話を聞いたが、十分な資金を持った、優れたエントリーが非常に多かった」
「非常に難しい作業だった。(しかし)ひとつ、利点となったのは、時間の余裕がないことで、プランと回答をしっかりまとめ上げているチーム、作業の過程でうまく成功させているチームがはっきりしたことだ。F1の世界に参入するのなら、早急かつ優秀なレスポンスをする能力が必要である。従って、時間の短さは新たなエントラントに対する“ストレステスト”になった」
「(実行可能なチームがこれほど多数存在したことは)ある意味驚きであったが、驚きよりも心強さを感じた。F1は素晴らしい可能性を秘めている。経済面の改革により、参入への障壁を現実的なレベルにまで下げれば、新規チームの強力な市場があるということがわかり、喜ばしい。今回の行動により、長年F1グリッドに空きがあったのは、単に参戦コストが高すぎたせいであったことがはっきりした」
新規エントラントとして承認されたのは、カンポス・グランプリ、マノーF1、チームUS F1の3チーム。エントリーが認められなかったプロドライブ、ローラ、チーム・ロータス(ライトスピード)は、エントリー枠に空きができた場合に備えてFIAと話し合いを続けていくと発表している。条件付きエントリーとなっているチームは6月19日を期限としてエントリーの条件の見直しに関して協議することになるが、これらのチームおよびフェラーリ、レッドブル・レーシング、トロロッソの中から参戦を取りやめるチームが出てくる可能性もある。FIAは、「他のエントラント候補について、さらなる精査が現在行われている」と認めている。
