FIAは、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)の一部メンバーがバジェットキャップ問題に関する合意を妨げようとしていると批判した。
FIA会長マックス・モズレーは、2010年F1に条件付きエントリーを申請したFOTAチームに対し、この条件を放棄するためのデッドラインを6月19日に設定した。締め切りに向けて、今週協議が行われる予定だ。
12日に2010年F1エントリーリストを発表する前に、モズレーは、事務総長であるシモーネ・ペリロと共に、FOTAの代表、ロス・ブラウン(ブラウンGP)、ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング)、ジョン・ハウエット(トヨタ)と会合を行った。モズレーは、大幅な合意が得られ、非常に有意義な会合だったと述べる一方で、FOTAの一部が合意を妨げているとして激しい批判も行っている。
FIAは15日、以下のような声明を発表した。
「会合において、FOTAは、FIAが選手権の長期的な活気と経済的継続性を維持するために、新規チームの参入推進を望んでいることを理解した」
「いくつかの主要エリアにおいて既存チームから新規チームに対し援助を行うことが盛り込まれた2010年のテクニカルレギュレーションにおいて、合意に達した」
「さらに、FOTAとFIAがコスト削減に関して掲げている目標が非常に近いものになっており、詳細を決定するため、両者が派遣する金融専門家ができるだけ早期に会合を行うということに関しても合意がなされている」
「FIAは、統治と安定性に関する認知されている問題を解決する最善の方法は、1998年コンコルド協定を2014年まで延長し、新協定に関する交渉を長期化させないことであろうという提案を行った。これは代表者に歓迎され、彼らはこの提案を他のFOTAのメンバーに報告することを約束した」
「FIAは、大幅な合意に達することができ、非常に建設的な会合に参加したと信じている。従ってFIAは、会合に出席していなかったFOTAのあるメンバーが、一切合意に達することがなくあの会合は時間の無駄であったという偽りの主張を行っていることを知って驚いた。FOTAの一部が、それによってこのスポーツにダメージが生じるにもかかわらず、いかなる合意をも妨げようとしていることは明らかである。FIAは、FOTAとのやりとりにおける事実を詳細に文書化して早急に発表する予定だ」
